2012年4月15日日曜日

わがふるさとの城下町


私の生まれ育った町は、小さな城下町です。天守閣、本丸はありませんが、美しい石垣が残っています。お城は、町の中心地にあり、私の中学校は、お城のふもとにあります。城内には、市の図書館があり、小学校の頃からよく利用していました。古い木造の建物で、長い歴史を感じさせる風格のある図書館でした。現在は、別の場所に近代的な図書館ができて、この古い建物は、なくなってしまいました。町並みも、城下町そのもので、財閥となった旧家の建物もそのまま残っています。

お城へは、よく登りました。はるか遠くに高さ約八百メートルの山を望み、一級河川も近くを流れ、私の家のシンボルである大くすが見えて、田園地帯が広がっていました。

私の部屋から、美しい石垣が見えていました。中学、高校と勉強の合間には、その石垣を眺め、歴史に思いを馳せながら、また、当時流行していた「青春の城下町」を、口ずさみながら、恋に胸をときめかせていました。歌詞の通りの情景を思い描きながら、恋に恋する乙女でした。ふるさとの城下町と、大好きだった歌と、恋とが一緒になって、よみがえってきます。甘酸っぱい想いが、何年たっても胸に広がります。





流れる雲よ 城山に

のぼれば見える 君の家

灯(あか)りが窓に ともるまで

見つめていたっけ 逢いたくて

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