2018年4月27日金曜日

別世界(桂離宮)

 今年になって仙洞御所、修学院離宮など京都にある宮内庁所管の施設を見学してきました。数年前から予約ではなくて当日申込で行けるようになったのがわかったからです。連休前の今日も天候がよかったので以前から行きたかった桂離宮に行ってみました。11時受付開始ということで現地の受付に行くと13:30は締め切られていましたが14:30、15:30は21人、20人空きがあるとのこと。14:30に申し込みを済ませて昼食をとり14:00にまた受付に戻ってきました。60分の素晴らしい見学ツアーを楽しみました。離宮の様子は改めて解説パンフを確認してから報告します。

表門-通常は閉まったままです

参観者の出入り口

2018年4月26日木曜日

時代の変遷(固定電話)


 先日我が家の固定電話が不通になりました。結婚して以来どこへ引っ越す時も、常に固定電話と共にでした。その後携帯電話があるので、何の不自由もなく日が過ぎて行きました。それでも修理はしておかなくてはと、NTTの人に来てもらって見てもらいました。「電話線は建物まで来ているので、建物の中のことですね」と言われ、また日が過ぎてしまいました。家族は「携帯電話があるのだから、固定電話はやめることにしたら」と言います。しかし私は固定電話にこだわりました。
私が子供だった頃には、一般家庭に固定電話はありませんでした。医院とか商売をされている家とかにはありましたが、特別な存在でした。友達の家に固定電話があると聞くと、うらやましくてすごいなあと思いました。私の家に固定電話が来たのは、半世紀以上も前、中学生の時です。嬉しくて物珍しくて、用事も無いのにわざわざ外の公衆電話から家へ電話をかけたりしました。固定電話の存在が、文化的レベルに比例するかのような錯覚を覚えていたのです。どんなに科学技術が進歩発展しても、固定電話の存在とその地位は揺るぎないものと思い込んでいました。携帯電話の扱いも、通話とメールぐらいしかできない私は、固定電話が無くなれば精神的に不安定になりそうです。私にとっては、通信手段の拠り所です。この先、年輪を重ねる先は、今よりもっともっと科学技術の進歩についていけないように思います。緊急事態発生の時にも、携帯電話の電池切れとか起こればパニックになってしまいます。そういうことで固定電話を手放すのは止めました。二十年ほど前にこの家を建てたのですが、建築専門家のポアロは、いろんな通信のことも考えて特殊な機器を入れていました。従来の電話回線だけではありません。工事に携わった会社の人に来てもらって、シンプルな本来の電話回線だけにしてもらいました。私はさっぱりわからないのですが、今回のことで、時代遅れと言われてもシンプルこそ基本の基、単純明快がますます好きになりました。

2018年4月25日水曜日

花暦(2)


 三重の我が家の小さな庭も、春爛漫です。野草たちもきれいな花を咲かせています。驚くほどいろんな種類の野草です。ポアロは野草の本を読んで、それぞれの花の名前を調べ続けて野草博士に近づいているようです。
 
オオイヌノフグリ

キランソウ(ジゴクノカマノフタ)


ヒメスミレ

ムラサキカタバミ

カタバミ

カラスノエンドウ

ハルジオン

スイバ

コメツブツメクサ
  私はタンポポが大好きです。小さな庭にたくさん咲いています。黄色い花の大きさに差があるのに気づきました。新しい花は小さく、二年生以上になると、花の大きさも成長するとのことです。小さいながらも元気に真っ直ぐ茎を伸ばして、黄色い花を咲かせています。「たんぽぽ」は、私の愛唱歌です。






 「たんぽぽ」
       雪の下の ふるさとの夜
       冷たい風と 土の中で
       青い空を 夢に見ながら
       野原に咲いた 花だから
       どんな花より たんぽぽの
       花をあなたに 贈りましょう
       どんな花より たんぽぽの
       花をあなたに 贈りましょう

 色とりどりに咲く、いろんな花に元気をもらっています。

2018年4月24日火曜日

花暦


 花暦、この言葉の響きはとても素晴らしいと思います。人の心に、期待感と楽しみや喜びをもたらしてくれるようです。花を育てることの苦手な私でも、移り行く季節の中で咲く花たちに喜びをもらい、楽しませてもらっています。
日本の春、いろんな桜が順を追って咲き、春爛漫となります。そして桜が散り始めると順番を待っていたかのように、ハナミズキが満開となります。京都の二条通り、三条通りは、ハナミズキの並木で賑やかになります。先日京都から奈良経由で三重へ長距離ドライブした時には、フジやボタン、シャクナゲ、ツツジ、ヤマブキなど、いろんな花を見ることができました。




三重の我が家の小さな庭にも、いろんな花が咲き春爛漫です。建物の影となる場所にも、シャガが薄紫のきれいな花を咲かせています。ナルコユリやアヤメ、シランも咲いています。マーガレットはもうすぐ咲きそうです。







ポアロが愛情をかけて世話をしている植木鉢の花も、小さな花を咲かせています。冬の寒さの中でも、花たちは着々と花を咲かせる準備をしています。気温、日照時間、水、少しの変化も見逃さず、敏感に反応しています。花たちも、自然界に生きる仲間です。そう思うと花たちの健気さが嬉しくて、なおいっそう愛しさが募ります。





2018年4月23日月曜日

記念日


 いろんな記念日がありますが、私にとって一番身近な記念日は自分の誕生日、家族の誕生日、そして家族としてスタートした結婚記念日です。金婚式までにはまだ数年ありますが、二人が共に歩んで半世紀というのはすごいことだと思います。重々しさがあります。私の好きな歌「思い出のアルバム」の歌詞にあるように「あんなこと、こんなこと、あったでしょう」この通りです。
人それぞれの五十年ですが、どの人にとっても生易しいものではなかったことと思います。戦後生まれの人間にとって戦争体験はありませんが、日本の歴史上の国にとっての大きな傷として心に刻まれています。その恩恵を受けて平和の時代に生きることはひとえに感謝です。結婚生活の節目となる金婚式は、迎えられる人と、そうでない人との割合には差があるかもしれません。残念なことに別れの日を迎えることとなったカップルもあります。そのステップを踏んで、更なる幸せを求めてそれぞれの道を歩むことに至ったのは仕方ないことです。それとは違う意味で永久の別れとなったカップルもあります。人それぞれに天命があるので抗うことはできません。そんなことを考えると、金婚式を迎えられるのは稀有なことかもしれません。現代は晩婚化が進み、高齢出産も多くなっているので、金婚式を迎えられるカップルは減少するかもしれません。金婚式を迎える頃には、多くの場合は長子も五十歳に近づいていると考えられるので、大まかに言えば長子の年齢から金婚式まであと何年と数えられます。
私の両親は若くして結婚しましたが、それでも金婚式を迎えることができたのはかろうじてのことでした。その時、長子である兄はかろうじて五十歳を超えていました。平均寿命が延び、人生百年と言われる日本ですが、二人そろって長寿というのは難しいかもしれません。ことわざ「朝に紅顔ありて夕べに白骨となる」「明日ありと思う心の仇桜」を肝に銘じたいと思います。

2018年4月20日金曜日

札所参り(奈良法起院)


 先日久しぶりに奈良県桜井市にある番外札所法起院へ行ってきました。京都から三重へ移動する途中に遠回りして寄ったので、長距離ドライブとなりました。高速道路が整ってきているので、京都から45分で奈良に着きました。若かりし頃、11年ほど暮らしたニュータウンのそばを通ります。当時できたてのニュータウンも早45年が過ぎています。懐かしい思い出が走馬灯のように、頭を駆け巡ります。国道24号線から天理街道へと進みます。天理教で有名な天理市です。市の中心部には立派な天理教本部の建物があり、その周りには全国から集まる信徒のための宿泊施設がたくさん並んでいます。圧倒させられるほどです。天理市を過ぎると、奈良の山なみが続きます。そのふもとを縫うように、山の辺の道があります。私はまだ歩いていませんが、父や母、義母、叔父夫婦、叔母たちの御一行六人が和気藹々で出かけていたことを思い出します。ずいぶん前のことで、皆が五十、六十歳代の頃でした。のどかな風景が続いています。今からでも歩いてみようかなと、ふと思いました。桜井市に入ると、三輪明神の大きな鳥居が目に入ります。



 鳥居のそばに有名な老舗みむろもなかの店があるので寄りました。上品な甘さが大好きです。三輪明神へはかつてのことですが、何度か来ています。


三輪明神は大神神社(おおかみじんじゃ)ともいい、地元では「みわさん」と呼ばれています。とても奥深い神社です。今回はパスして、目的地法起院を目指しました。法起院は、西国三十三所第八番札所の長谷寺の参道にあります。長谷寺はぼたんでも有名で、この時期ぼたんまつりが催されます。たくさんの人が集まります。25年ほど前に長谷寺へはお参りして御朱印をもらっているのですが、その時に番外の法起院へは寄らなかったようです。空白になっていたので気になっていました。長谷寺へ続く参道は、長い歴史を感じるひなびた参道です。ぼたんや藤、しゃくなげ、つつじなどいろんな花が見頃となっていて、楽しませてくれました。





裏の渓流は歌によまれた初瀬川です


 法起院で御朱印をもらったあと、伊勢本街道の標識がかかる国道369号、368号、166号を通り三重へと向かいました。途中には道の駅があり、観光案内所、物産販売、温泉などに人が集まっていました。所要時間6時間、走行距離130キロほどでした。私達にとっては、札所参りもレジャーの一つの仲間入りです。新緑の中をドライブするのは楽しいものでした。

2018年4月19日木曜日

現代おじさん事情


 現代のシニアの男性たちは、どういうことに興味を持ち仕事が終わったあとの日々を過ごしているのでしょうか。趣味はいろいろ、人それぞれだと思いますが、我が家のポアロを通して見るととても面白いことに気づきます。科学技術の進歩発展の恩恵を受けて、現代のシニアの女性も男性も、パソコンやスマホなどネット社会に順応しています。
その一つフェイスブックもその代表です。私はしていませんが、フェイスブックの威力には驚きます。ポアロは熱心に毎日フェイスブックに投稿しています。投稿するとすぐに「いいね」という反応が送られてきます。それは日本だけではありません。娘を通して出会った人達からも届きます。フランスやスペインから届きます。フェイスブックには写真と短い文章を載せていますが、日本語のわからない人でも、翻訳という強い味方が即訳してくれます。完璧でなくても大体はわかります。
フェイスブックの広がりは無限大のようです。ポアロは友達になった人だけで十数人ほどすが、ポアロの友人の中にはその数が何百人以上という人もいます。蜘蛛の巣のように世界中に広がっています。何年か前のシニアたちには想像できなかったことでしょう。そして今ではフェイスブックがシニア男性のおつきあいのようになっています。スマホをいつもポケットに入れているのか、すぐに反応が届きます。質問がある時には、そのやり取りが瞬時に行き交います。フェイスブックのおつきあいは、若い人達の間でと思っていた私は時代に取り残されたような感じです。
科学技術の進歩発展は、まだまだ無限大に突き進んでいくのでしょうか。フランスに暮らす娘と、スカイプで自由に無料で話すことができるのも、その恩恵です。本当にありがたいことです。海外通話が無料でしかも顔が見れるなんて、昔の人からすれば夢のまた夢だったと思います。

2018年4月18日水曜日

都会のカラス


 先日ベランダにカラスが飛んできて、干してある洗濯物を取っていこうとしました。私はリビングに居たので、すぐそのことに気づきすぐカラスを追っ払おうとしました。ガラス戸を開けて手をパンパン叩きましたが、カラスは驚かず飛び立ちません。こちらの方が驚くほどです。ハンガーを振り回したらやっと飛び立ちました。それ以来タオルとかの軽い洗濯物は、ベランダに干さずに室内に干しています。



今住んでいる京都のマンションは、鴨川に近く東側にお寺があるので空間があります。そのお寺を囲むように、いくつかのマンションが建っています。私達は二階部分に住んでいるので、カラスからは狙いやすい場所なのかもしれません。何年か前にはタオルを取られて、ハンガーだけを持ち去った痕跡がありました。駐輪場の屋根の上にタオルが落ちていたのです。日が経つと忘れていました。春の巣作りの時には、都会のカラスはハンガーが大好きなようです。鴨川堤にある背の高い木の上の方に、巣を作っています。カラスの知恵に負けないように、こちらも気をつけねばなりません。

2018年4月17日火曜日

別世界(修学院離宮)2


 時間となり、整理券を渡し待合所でビデオを見せてもらいます。1時半に見学出発です。この日のこのグループは、予約と当日分を合わせて50人ほどでした。ガイドのお兄さんを先頭に、皆が続きます。後尾には皇宮警察の人がついています。



修学院離宮は、左京区の山のふもとにあります。少しずつですが、上り道となっています。進むにつれ非日常の別世界の光景が広がります。遠くに京都の街が見えています。






空は広がり明るく、広大な敷地に驚きます。総面積54万5千㎡を超える雄大な離宮です。後水尾上皇によって造営され、1659年頃に完成した山荘です。比叡山の麓、東山連峰の山裾に造られた修学院離宮は、上・中・下の三つの離宮からなり、上離宮背後の山、借景となる山林、三つの離宮をつなぐ松並木の道と両側に広がる田畑で構成されています。


なぜもっと早く参観に来なかったのかと思いました。所要時間は80分ほどでした。ベストシーズンは秋とのことで、美しい紅葉の写真が飾られていました。無料で参観できる素晴らしい場所です。外国からの観光客も、前もって予約を取られているそうです。まだ行っておられない人には「ぜひ一度出かけてみて下さい。おすすめします」この日の私の歩数は1万3千歩を超え、心地よい疲れを感じました。

2018年4月16日月曜日

別世界(修学院離宮)1


 先日京都左京区にある修学院離宮の参観に行ってきました。予約と当日申し込みがありますが、私達は11時の当日申し込み受付に行き、1時半からの整理券がとれました。京都に住んでずいぶん経っているのですが、修学院離宮の参観にまだ行っていませんでした。最近大宮御所と仙洞御所を参観して感動した私達は、せっかく京都に住んでいるのだから積極的に見て回ろうと行動を起こしました。 
1時10分の集合まで時間があるので、近辺を散策しました。少し坂を下り南へ曲がり音羽川を渡ると道入時というお寺がありました。洛陽十二支妙見山「寅」とあります。




曼殊院という表示があるのでまた坂を上りました。そこには源氏物語に出てくる雲母坂(きららざか)という表示があります。その南側が曼殊院です。以前拝観したことがあるので、今回は門前で写真を撮りました。





曼殊院道を下ると大きな石碑があり「鷺宮神社」とあります。小さな橋があり林の中に細い道がつながっています。心配しながらも進んでいくと神社に出ることができました。







神社を横切ると修学院道に出ることができました。昼食には離宮前のうどん屋さんに入ったのですが、先客カップルがフランス語で話されているので、ポアロが英語で声をかけました。娘がモンペリエに住んでいること、去年夏にフランス人と結婚したこと、私達は夏の一ヶ月フランスに滞在して旅行もしたことなど、拙い英語で話しました。彼らはリヨンに住んでいるとのことでした。昼食は私達と同じく、そばとうどんを食べておいしかったと喜んでおられました。つかのまの会話ですが、コミュニケーションは楽しく、彼らも修学院離宮の参観に来られたのでした。