2020年8月28日金曜日

美しい花(ホテイソウ)


 我が家の小さな庭にもいろんな花が咲き私たちを楽しませてくれます。春の百花繚乱は終わり、今はアサガオが最後の花を咲かせています。そしてホテイソウの花が、毎日のように美しい花を見せてくれます。


 






ポアロがメダカの孵化から世話をしているメダカの住まいは、いくつもあります。メダカの体の大きさは、幼稚園から高校生までずいぶん差がありました。それぞれの住まいには、ホテイソウがあります。そのホテイソウが、順番に花を咲かせているのです。薄紫の可憐な花です。仏画に描かれるような雰囲気の花です。今までホテイソウの花に出会ったことがない私は、今年はたくさんのホテイソウの花に感激しています。

2020年8月27日木曜日

久しぶりのツーショット


 我が家の小さな庭に何匹ものアマガエルが集結したのは梅雨の頃でした。カエル合唱団の賑やかな歌声を披露してくれました。私たちは庭に出て観賞しました。カエルたちとコミュニケーションがとれることを体験しました。



 そんな楽しい日々が過ぎ、カエルたちは姿を消しました。淋しく思っていたところへ、そのあと二匹の極小アマガエルが来てくれました。体長1.5センチほどの小さな小さなアマガエルです。植木鉢のブドウの木のそばと、5メートルほど離れたところに置いてある植木鉢のガジュマルの木のそばに住み始めました。毎日メダカの世話や庭の水撒きをしているポアロは、カエル君に話しかけます。この家のお父さんだと認知しているかのように、じっとして聞いています。

今日はオリヅルランの上

僕はここにいるよ!葉っぱの陰で

ぶどうの葉っぱの端で昼寝中、落ちそう!

時にはガジュマルの葉っぱでユラユラ

連日厳しい暑さが続き、極小アマガエルたちのことが気がかりです。カエル君の姿が無い日もあります。どこかへ行ってしまったのかと心配してしまいますが、翌日姿を見せてくれた時には「元気にいてくれた」と安堵します。極小アマガエルたちは、周りの色に合わせて色が変わります。その様子は興味をひくものです。草や木々のそばではきれいな緑色です。コンクリート上ではコンクリート色です。土の上では土の色です。先日は白い色に変化したアマガエルを見て驚きました。白い色は初めて見るものです。コンクリート壁が白っぽくなってきているところを登ろうとしていました。よく見ると体の半分は緑色です。色を変化させる途中だったのです。カラスやヘビから自分の身を守るための知恵です。命あるものたちの生きる知恵です。初めて見る極小アマガエルの健気な姿に感動しました。 
白いカエルかとびっくりしました

  

 二匹の極小アマガエルをそれぞれの場所で見ていたのですが、昨夜十時半頃二匹が仲良く同じ場所にいるのを発見しました。二匹はカップルだったのです。二匹はリビングの大きな窓ガラスの上の方にいました。向かい合っておしゃべりしているように見えます。夜のデートを楽しんでいます。ポアロが急いでツーショットの写真を撮りました。極小アマガエルの小さな目には、我が家の家族の姿がしっかりと見えているようです。  

家の中から影絵のように見えます

外から見るとガラスにひっついています
 雨の予報が出てもここ一ケ月ほど降っていません。雨は降らず高温が続く毎日で、アマガエルたちも大変です。ポアロが毎日撒く水にホッとしていたと思います。昨夜遅くに夕立がありました。アマガエルが雨を呼んだのかもわかりません、ひと雨降ってくれて人間もホッとしています。


2020年8月26日水曜日

季節は移り


 コロナ騒動の中でも確実に季節は移っています。2020年がスタートし、冬から春へ、春から夏へと季節は移り、今秋の訪れを感じています。朝6時前に起きて窓を開ける時、秋の気配が感じられます。まだまだ日中の気温は高く酷暑ですが、朝晩は秋の気配です。夜は秋の虫たちの鳴き声が聞こえます。夏のシンボル、セミたちの大合唱は、お盆が過ぎる頃にはピタッと消えました。自然界に生きる命あるものたちは、季節に敏感だと感心します。みんなが天才のようです。
今年は人間にとって試練の年です。コロナ禍はますます進むでしょう。社会に変化が生まれつつあります。何が起こっても仕方がないという覚悟が必要です。自分の命は自分で守るという覚悟も必要です。命に危険を及ぼすこの夏の高温気象です。豪雨などの自然災害も身の周りでいつ何どき起こるかもしれません。生きるということの厳しさを痛感しています。

2020年8月25日火曜日

 バケツ田んぼの実り


 我が家の野良部部長(娘)が植えた稲が、スクスク育ち穂が頭を垂れてきました。五個のバケツに三株ずつ植えたのですが、所狭しといった状況です。先日まだ道半ばですが、稲の育ちの様子を写真に撮りました。黄金色に輝く稲の穂は、美しいものです。 





農家に育った私ですが、稲についての知識や興味関心好奇心がありませんでした。祖母や両親の労働のきつさは、そばにいた子どもとしてよくわかっています。実りに感謝して、収穫に感謝して、たくさんの人の労働に感謝して、今もお米一粒々を謹んで頂いています。その姿勢はずっと変わっていません。
家の近くには、田園地帯があります。どこまでも続く田んぼです。その光景は素晴らしいものです。日本の原風景だと思います。風に吹かれ、雨に打たれ、スクスク育って穂が重そうに見えます。実りの秋です。あと少しで収穫です。私の好きな言葉が頭に浮かびます。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」です。そんな人間になりたいものです。
農業に魅力を感じていなかった私の娘が、「夢はファーマー」と言うのは意外です。私の父は、農業、酪農、養鶏、いろんなことをしてきました。娘は小さい時からいろんな話を父から聞いています。そんなことからも影響を受けたのかもしれません。今年はバケツ五個でしたが、毎年倍増するとのことです。銘柄はコシヒカリです。どれほどの収穫になるのかわかりませんが、炊きたてのご飯を頂くのが楽しみです。

2020年8月24日月曜日

御無沙汰しました


 御無沙汰してしまいました。久しぶりのブログ更新です。月日の経つのは早いもので、もう夏休みが終わり学校に子どもたちの声が戻ってきました。今年は想像できていなかった大変な年です。コロナ禍に見舞われ先の見通しも立たず、世界中が新型コロナウイルスに振り回されています。さらに今年の夏の異常気象は、人間の命を奪うほどのものです。気温は40度まで上がり、41.4度の最高を記録しました。
 シニアにとっては、厳しい日々です。コロナ禍の渦に巻き込まれ、命に危険を及ぼす高温の中では、家でじっとしている他はありません。家に閉じこもり家の中を見回すと、あまりにもたくさんの物で溢れかえっています。今まで何をしてきたのかというほど、我ながらあきれてしまいます。結婚生活○十年、あちこちでの暮らしも経験しました。たくさんの荷物を持っての大移動、その都度整理してきたつもりでしたが、この有り様を見るとまるでゴミをため込んできたようなものです。カウントダウンに向けて、焦る気持ちが生まれました。今自分がしなければならないことは、人生の後片付けだと気付きました。ため込まれた物たちには、ファミリーヒストリーがあります。あんなことこんなこと、いろんな思い出が走馬灯のように頭を駆け巡ります。自称不器用人間の私にとっての最後の大仕事です。ゼロよりⅠという程度の終活ですが、自分に発破をかけて頑張ろうと思います。

2020年8月6日木曜日

悲惨な事故


 昨日飛び込んできたニュースに驚きました。レバノンの首都ベイルートの大爆発事故です。映像を見る限り、テロが起こったのだと思いました。100人以上の人が死亡し、5000人もの負傷者が出たとの報道です。被害は都市の半分にも及んでいるとのことです。最大30万人が家を失った恐れと伝えています。刻々と被害状況や事故原因についても、詳細がわかってくることと思います。




 レバノンの国について、国名と首都しか知りませんでした。ところが娘が渡仏してからたくさんの人に出会い、その中にレバノン出身の男性がおられました。日本人女性とパリで出会い結婚されて、日本暮らしも十年ほどされ、日本語はペラペラです。親日家の彼は、夏のバカンスを利用して毎年一ケ月ほど日本に滞在されます。奥さんの実家がある福島を拠点にして、日本のあちこちへ旅されています。京都も大好きになって、毎年京都を訪れておられます。4年ほど前には、お父さんと一緒に、京都へ来られました。私たちは、京都を案内して楽しい時間を過ごしました。ちょうど娘がフランスから帰っている時だったので、通訳を娘がしてくれました。レバノン人のお父さん(天文物理学者)とも話すことができて、感激したことを思い出します。日本語を上手に話す彼とは、初対面から打ち解けてリラックスしておしゃべりできました。コメディアンのように、いろんな話を面白、おかしく話される愉快な人です。ずいぶん笑わせてもらいました。私たちが3年前に渡仏した時には、ご自宅へ招待して頂きました。ワインやチーズにも詳しく、魚などの料理に腕をふるわれごちそうになりました。その後も、京都寺町通りでお父さんと彼にバッタリお会いするなど、また息子さんが京都へ来られた時には案内したりして、親しくおつきあいが続いています。
 お父さんやお兄さんはパリ在住ですが、レバノンにはたくさんの親戚の方がおられます。また一家はレバノンに家もあります。親戚の方や友人などが、今回の大爆発事故に巻き込まれたのではないかと心配しています。すぐに娘は連絡を取り、親戚の方や友人などに犠牲者は出ていないと聞いたそうです。

2020年8月5日水曜日

カラスの一家


 隣接している実家の藪には、大木となったクスノキ、エノキ、ムクがあります。そのクスノキにカラスの一家が住んでいます。巣はずいぶん上の方にあるようで、下からは見えません。数日前から、カラスの鳴き声が賑やかになりました。
 

  朝6時半頃から、鳴き声が聞こえてきます。カラスの子どもたちの、甘えた鳴き声です。「お腹が空いたよ~早く食べたいよ~」と聞こえます。朝ご飯を催促しています。子どもたちが何羽いるのかはわかりませんが、2~3羽いるように思えます。子どもたちの甘えた鳴き声は、大きな声です。しばらく賑やかな声が続いた後、親ガラスの声が聞こえてきます。お父さんなのか、お母さんなのかはわかりません。太く力強い鳴き声です。「子どもたち!朝ご飯ですよ。たくさんお食べ」と言っているようです。そんな風なカラス一家の朝の騒動が終わると、静かな時間が訪れます。朝ご飯をしっかり食べた子どもたちは、満腹になってお昼寝タイムになったのでしょうか。あと少しすれば巣から飛び出し、飛ぶ練習を始めます。親ガラスの子ども教育です。飛ぶ距離を少しずつ伸ばしていきます。エサのとり方や水の飲み方など、懇切丁寧に指導します。子どもたちが親の庇護から離れ、独り立ちできるようにとの親心です。
 以前我が家の玄関ポーチにツバメが巣を作ったことがありました。卵からヒナがかえり、独り立ちするまでを間近で見ることができました。健気な親の姿に感動しました。その時のヒナは、7羽ほどいました。スズメの学校、メダカの学校は、よく目にする光景ですが、まさにツバメの学校でした。自然界に生きる命あるもののいとなみです。親から子へ、子から孫へと、連綿と続く命のバトンです。ツバメの子育て、カラスの子育てを見ることは、自分の子育てを思い出させてくれます。あんなこと、こんなこと、本当にいろんなことがありました。そのすべてが思い出となり、今につながっています。

2020年8月4日火曜日

感動の一瞬


 昨日と一昨日の夜、国際宇宙ステーション「きぼう」が日本付近を通過するとの情報を得てその時間に外へ飛び出ました。一昨日は満月でした。明るく輝く満月と星たちを見上げ、どれが「きぼう」かと探しました。8時半ごろ飛んでくる「きぼう」を確認しました。始めは飛行機かなと思いましたが、あまりの速さに「きぼう」だと確信しました。北西から南東へと飛んでいきました。本当に一瞬でした。肉眼ではっきりと「きぼう」が見えました。明るさはとても明るく、飛ぶ速さは駆け抜けるようで、科学技術の発展に感動します。3人の宇宙飛行士が乗っているとのことです。


サッカー場くらいの大きさがあるそうです

 90分で地球を一周すると聞いていますが、想像もつかないほどの宇宙世界です。3人の宇宙飛行士が乗っているとのことですが、彼らの目にはどんな地球が見えているのか興味津々です。日本列島の上を通過する時、大都会の東京や大阪、名古屋、福岡などの明るさははっきり見えていると思うとワクワクします。
 1969年7月24日の月面着陸の瞬間を思い出します。狐に騙されているような、信じられない映像でした。あれから半世紀以上が過ぎて、宇宙開発は進んでいます。近い将来、月へ旅に出る人たちが登場することでしょう。

2020年8月3日月曜日

後悔先に立たず


 先日フランスから驚きのニュースが届きました。在仏18年の娘が、フランスの公共放送局ラジオフランスに出演するというものです。南仏モンペリエの大学へ留学し、たくさんの人のご縁を頂き音楽関連で仕事をしている娘です。毎年夏にモンペリエでラジオフランスの主催による音楽フェスティバルが開催されています。有料、無料のものもありの、開かれた音楽祭です。3年前に渡仏した私たちは、音楽祭に出かけ楽しませてもらいました。その音楽祭で、娘は十年にわたりオペラの字幕を担当してきました。仕事の仲間もたくさんいます。今年の音楽祭は、コロナ禍で開催できませんでした。人がたくさん集まるコンサートは禁止となったのです。そんな状況下ですが、ラジオフランスはいろんな工夫をして音楽ファンを楽しませてくれました。幅広い音楽の提供と、著名な音楽家への単独インタビューと演奏など、どこにいても聞けるものでした。私たちも、日本にいながらにしてモンペリエ発ラジオフランス夏の音楽祭を楽しむことができました。そんなプログラムの中に、娘へのインタビューがあったのです。
 現代は世界をネットが結んでいます。ポアロは、腕前を発揮しました。パソコンとオーディオを繋ぎ、スピーカーからきれいな音質で聴けるようにセットしました。フランスと日本の時差が、夏の間は7時間あります。娘から日時を聞いています。向こうの夕方5時から7時の時間帯です。日本時間では、夜中の0時から2時です。眠い目をこすりながら、スピーカーの前に鎮座しました。民族音楽が流れ、女性オペラ歌手の歌が聞こえてきます。世界的に有名なプリマドンナです。彼女へのインタビューが始まりました。合間々にはソロが入ります。一時間が経過しました。そろそろ娘の登場かなと耳を澄まします。1時が過ぎて現代音楽が始まりました。2時間の番組の中で、娘は10分のインタビューで出演することになっています。深夜になってそろそろ限界です。何かの事情で変更になったのかもしれないと、諦めることにしました。
 後日娘から連絡が入りました。日時の変更が起こり、放送は終わってしまったとのことです。しかし音源はもらったので、メールで送るから聞いてとの連絡です。ポアロはパソコンとスピーカーを繋ぎました。インタビューが始まりました。ソフトな物腰の優しい若手男性のインタビュアーの声です。フランス語を聞くのは久しぶりです。娘のフランス語が聞こえてきます。ラジオフランスの夏の音楽祭のスタッフとして参加している娘は、異色の存在です。ラジオフランスはパリからスタッフが出向いて、モンペリエで20日間の音楽祭を開催しています。



 遠い日本から来ている娘が、どんな経緯で関わるようになったのかは、みなさんの興味をひくところだと思います。そんな話をしているようです。留学から始まったフランス暮らしが、たくさんの人のご縁で幅広い音楽関連の仕事に携わっているのです。ピアニスト、ピアノ教師、オペラ座のスタッフなど何足もの仕事をこなしています。たった10分のインタビューです。またまたフランス語熱が再燃しそうです。かつてフランス語をかじり学んだ私ですが、ほんの少し知っている単語を聞きとれました。フランス語の魅力は、言語の美しさでしょうか。子守歌になるようなきれいな流れです。かじるばかりの私はマスターできずに、つくづく後悔先に立たずを感じています。