2020年9月30日水曜日

秋本番(2)

  天高く馬肥ゆる秋、食欲の秋、スポーツの秋、勉学の秋、紅葉の秋、心深くなる秋、日本の秋は私たち人間にとっても、自然界に生きる命あるものすべてにとって過ごしやすく素晴らしい季節です。今年はコロナ禍で、世の中は大変なことになっていますが、季節は移り変わっていきます。秋の季節の中に身をおくと、日本人であることがつくづく嬉しく幸せを感じます。人を想い、想われ、たくさんの人とのつながりに感謝が湧き上がります。

 





今彼岸花が満開となっています。お彼岸の頃にぴったり咲く彼岸花です。健気さに感動します。よく見るのは赤の彼岸花ですが、白や黄色の彼岸花も以前よりは増えました。群生の彼岸花には圧倒されます。まっすぐ背筋を伸ばしたかのように凛と咲く彼岸花の姿は、素晴らしいものです。散歩途中にはたくさんの彼岸花があり、活気をもらっています。

2020年9月28日月曜日

秋本番

  私の大好きな秋となりました。最高の季節です。気温は下がり、朝晩は涼しさを通り過ぎ寒いほどです。GO TO トラベルが始まり、先日の四連休はどこの観光地も賑わいました。コロナ禍で静か過ぎた観光地に、久しぶりに活気が戻りました。テレビで見た京都の観光名所は、大変な人出でした。コロナ感染拡大を心配していますが、GO TO トラベルを利用する人は多いようです。シニアにとって旅に出るのは、もう少し先のように思います。まだまだコロナに油断できません。

 秋本番となり、我が家の小さな庭では萩が満開となっています。萩で有名な京都の梨木神社では、毎年萩祭りが催されています。今年はコロナ禍でどうされているのでしょうか、情報を得ていません。京都御苑の東側に隣接する梨の木神社です。私たちは、萩祭りに何度も行っています。見事な萩がたくさんあります。萩祭りには句会も開かれ、その作品が短冊に書かれて萩の木に飾られています。風情があります。そんなことを思い出し、我が家の萩を観賞しています。



2020年9月18日金曜日

今年の運動会

 

 今年の運動会は様変わりしているようです。コロナ禍で開催も危ぶまれたようですが、いろんな知恵と工夫で開催されるそうです。小規模校と大規模校では、事情も変わり開催しても内容には差が出ると思います。まず時間の短縮で、午前で終了します。出る競技は子どもたちにとって一つか二つです。地域の人々の参加はありません。省略省略です。密を避けるために、観覧は一家庭につき一人あるいは二人だそうです。孫の運動会を楽しみにしていたおじいさんおばあさんは、残念ながら人数制限で観覧できるかどうかわかりません。生徒数の少ない学校はまとめやすいと思いますが、生徒数が多い学校は交代制にして三ブロックほどに分けねばなりません。本当に大変なことです。住んでいる地域の小学校では、毎年プログラムを配っていましたが今年は配られませんでした。今年は緊急非常事態です。以前は聞こえてきた運動会の練習する声も、今年は聞こえてきません。寂しいかぎりです。

2020年9月17日木曜日

我が家の豆の木

  我が家の豆の木が、ジャックと豆の木を連想してしまうほどぐんぐんと大きくなりました。野良部部長(娘)が植えた大豆です。大き目のプランターに植えた大豆です。背がどんどん伸びて1メートルを越えました。大豆がこんなに大きくなるとは知りませんでした。農家の人が植えている大豆は、もう少しこじんまりしたものです。家の近くに広がる大豆畑の景色とはずいぶん違うようです。手のひらよりも大きな葉がたくさんあり、茎が見えないほど茂っています。あまりも背が高くなったのでポアロが支柱を立てました。台風が来た時には、倒れるのではないかと心配しましたが、なんとか倒れずに持ちこたえました。 

雨や風が吹くと倒れそうです

葉っぱがどんどん大きくなってきました

体だけは立派に育ちましたが、一向に花が咲きません。ひょっとしたら不作で収穫には至らないのかとも思いました。そんな心配をよそに、遅ればせながら小さな花が咲きました。薄ピンク色の小さな花です。 

大豆の害虫マルカメムシ、100匹以上やっつけました

予想外に小さな花でした

花が咲いたあとなかなかまめにならないと思っていたら、やっとかわいい枝豆となるものが姿を見せました。本当に小さな枝豆です。収穫に至るほどの大きさに育つのかと気をもんでいますが、一日一日と大きくなりつつあります。楽しみです。





2020年9月16日水曜日

 寄らば大樹の陰

 

 人間も鳥も虫も生き物は皆大樹が好きです。大樹は皆から好かれ頼られます。自民党が新しく菅政権のもとでスタートします。政界に古くからある派閥が注目されています。大樹が連想されます。数においても大樹が力を発揮します。何を決めるのも何をするにも数が多い方が有利です。一人では何もできません。政界の面白い構図です。

 

 我が家の東側に実家の藪が隣接しています。樹齢何年ものクスノキ、ムクノキ、エノキがあります。高さは20メートルほどもあります。二階の部屋を書斎にしているので、一日の数時間をそこで過ごします。二階から見る大樹はとても大きく歴史を感じさせます。じっと見ていてもあきることはありません。たくさんの生き物が来たり出たりと、とても賑やかです。高い所にはカラスが巣を作っています。カラスの子育ての頃には、なお一層賑やかになります。カラスの他にもいろんな鳥がきます。ムクドリ、ヒヨドリ、ハト、などがきます。

 

 

蝶々もいろんな種類の蝶たちが来ます。虫たちも豊富です。以前ブログに書きましたが、玉虫は貴重な存在です。大樹を見ていると、どんなお天気の時でも、いろんな生き物が集まってくるのがわかります。大雨が降れば、生き物たちは大樹の陰に入り雨宿りです。酷暑が続く時は、大樹の陰でひと休みです。大樹はたくさんの生き物から頼られています。人間が大樹のようになるのはとても難しいことです。いろんな面で力がないと大樹にはなれません。財力、体力、精神力、包容力、忍耐力、思考力、理解力、記憶力、宗教力、いろんな力です。開祖は皆偉大な人たちです。大樹は憧れの存在です。

2020年9月15日火曜日

 変わる景色

  長年見慣れた景色が今変わろうとしています。三重の家の南側には幹線道路があります。その幹線道路に面して、長年よろず屋を営まれてきたお家があります。奥さんが旅立たれ、続けて娘さんが旅立たれ、お店は閉じられました。ご主人は高齢となられデイサービスに通われる日々となっています。息子さんがおられるので、なにかにつけて頼れる存在です。そのお家の南側には、素晴らしい竹林が広がっていました。竹はすくすく伸びて、20メートルほどの高さになっていました。

 

先日朝から賑やかな工事の音が聞こえてくるので、驚いてポアロが見にいきました。竹の伐採が始まったのです。次から次へと竹が切られていきます。切られた竹は、機械によってすぐその場で木くずになっていきます。便利な機械があると知り、驚きました。



一日一日と竹が伐採され、竹林の姿が変わっていきます。リビングから見えていた立派な竹が残り少なくなっていきます。それとともに、空が明るくなってきます。空が広がり遠くまで見えてきました。景色の変わり様に心が痛みます。竹林は姿を消すのです。 


町内では、夏の大きな祭り、祇園祭りの時に、その竹林からたくさんの竹をもらっていました。玄関先に飾れるような丈に切って、町内の全世帯に配るのです。恒例となっていたのです。来年からはそれもできなくなります。

 三十年ほど見慣れてきた景色が変わります。時の流れが身に染みます。立派な竹林が姿を消すのは、時代の流れとはいえ残念でなりません。

2020年9月14日月曜日

懐かしいもの

  家の中には懐かしいものがたくさんあります。その存在さえ忘れていたものを引っ張り出しました。最近デザート作りに燃えているポアロが「アイスクリームを作る器械って無かった?」と言いだしたので、急きょ引っ張り出してきました。買ったこと、アイスクリームを作ったこと、捨ててはいないのでどこかにあることは覚えていました。我が家の江戸時代、東京暮らしをしていた時をそう呼んでいるのですが、買ったのは江戸時代です。子どもたちが小学生の頃です。当時は保谷市(現西東京市)に住んでいました。買い物や子どものレッスンによく通った吉祥寺、馴染みの吉祥寺、懐かしい吉祥寺、大好きな吉祥寺で買ったものです。吉祥寺へは、家族で自転車を飛ばし何度も出かけました。若かりし日々が思い出されます。いくつものデパートがあり、いろんなお店が集まっています。狭い道幅の、昔からある古い商店街は有名です。その一角にあるキャッチフレーズ安売王の店で買いました。アイスクリームメーカー「どんびえ」です。

  二重構造になっている中のポットを冷凍庫で7時間以上冷やします。よく冷えたポットをケースにセットして羽根をつけます。用意した材料を入れてフタをして、ハンドルをさし込んでクルクルとまわします。約10分~15分でできあがります。子どもたちにも簡単に作れます。出来上がるのが楽しみで、子どもたちは一生懸命ハンドルを回します。我が家がよく作ったアイスクリームの材料は、牛乳、砂糖、卵黄と、バニラエッセンス少々です。いろんな果汁を入れれば、いろんなバリエーションができます。アイスクリームだけでなく、時間を短くすればシャーベットができます。ひと夏に10回ほどは作ったと思います。子どもたちの成長とともに、アイスクリームを作る回数も減りました。そして引っ越しを重ねるうちに、その存在も忘れていきました。買ってから30年以上が経っています。コロナ禍で巣籠りが続く中、懐かしいものを引っ張り出し久しぶりにアイスクリーム作りとなりました。ポアロは、まるで初めて作るかのようにアイスクリームを作ってくれました。懐かしい味とともに我が家の江戸時代を思い出しました。






2020年9月11日金曜日

世界を繋ぐネットの力

  月日が過ぎるのは早いものです。ブログを始めて早八年半が経ちました。回数は途中休みながらも1900回に近付いています。シニアの歩みはノロノロです。カメのようにてくてくとことこ歩を進めています。それで十分満足しています。

 現代はネット社会です。よいことも悪いこともいろんなことが、ネット社会の恩恵を受けています。犯罪にも利用されます。瞬時にしてネットが世界を駆けまわります。最近ポアロが「フランスの小さな村愛好会」のフェイスブックに投稿を始めました。娘が南仏に暮らすようになってから、私たちも何度かフランスへ行っています。日本からフランスへ観光旅行に行く時、まずは有名な観光地を巡ります。それが終わると少し余裕が出てきて、日本人にはあまり知られていないけれど美しいフランスの小さな村に行きたくなります。現地に住む人たちのお勧めがいくつも登場します。私たちは何も知らないまま、娘の案内で、小さな村へ旅をすることができました。三年前には、たくさんの小さな村を訪れました。写真を見るととても懐かしく、美しい村がよみがえってきます。

 ポアロが、三年前に訪れた小さな村への旅日記をフェイスブックに投稿すると、すぐにたくさんの人からコメントが入ります。100人ほどの人が、コメントを寄せてくださるのです。本当に驚きます。「フランスの小さな村」のファンがたくさんいることを知ります。名も無き無名の私のブログには、ほとんどコメントが入りません。先日珍しく「おもしろい」というコメントが一件入りました。嬉しくて嬉しくて私は有頂天になりました。ネット社会の一員として、細々ですが参加している私としては大満足です。

2020年9月10日木曜日

 天から降ってきたもの?

  以前テレビで大量の魚が天から降ってきたという不思議なニュースを見たことがあります。その時はまだ原因が分からず、ミステリーとして報道していました。自然界の異常気象によるものかどうか、メディアは不思議な現象に大騒動でした。その後の追跡調査についてはまだ知りません。

 先日の早朝のことです。起きてリビングの窓を開けると、5メートルほど先の庭に隣接している駐車場の車のそばに白い何かが目に入りました。6~7センチほどの白っぽいものです。動きません。何なのかリビングからはわかりませんが、小動物らしいと思いました。どうやら死んでいるようです。私の苦手とする範囲です。ポアロが起きてきたら確かめてもらおうと待ちました。苦手なことは、人に頼るしかありません。

 起きてきたポアロに早速頼みました。「あそこにあるもの、何?」と私は指をさしました。「魚みたいだけど」と言いながら、ポアロはカメラの望遠レンズで見ました。「カエルだ。大きなカエルだ。上向いて死んでる。手も足も伸ばしてる」と言いました。ポアロもそれほど得意ではありません。私よりは少しましな程度です。「申し訳ないけど川へ流して水葬にしてもらえる?」と頼みました。何もできない私はひたすら頼むだけです。恐る恐るこわごわその仕事をこなしてくれました。助かりました。カラスに襲われて絶命し、カラスが運ぶ途中で落としたようです。自然界の弱肉強食の掟を思い知らされました。戸建てに住む住人としては、いいことも悪いこともいろんな珍事件に遭遇することを覚悟しなければなりません。

2020年9月9日水曜日

 咲き続ける花(アサガオ)

  朝晩は秋の気配を感じる毎日ですが、台風が去ったあともまだ猛暑が続いています。我が家の小さな庭では、初夏に咲き始めたアサガオが今も毎日花を咲かせています。

 





小さな庭のあちこちにある植木鉢や、グリーンカーテンの役目を果たす地植えのものも毎日花を咲かせています。一つの植木鉢で5~6ケ、グリーンカーテンでは10ケほども花が咲きます。朝6時頃には開花したばかりのアサガオを見ることができます。花弁をピンと開き咲くその姿は凛としています。早朝にぴったりの花です。「今日も一日頑張ろう」という気分になります。咲くアサガオは色とりどりです。白、紫、薄紫、ピンク、赤の花が混ざっています。台風の大雨にも強風にも負けず、倒れずに持ちこたえました。見かけによらず強い花です。芯があります。あと少しでアサガオの季節が終わりますが、それまで楽しませてもらおうと思います。

2020年9月8日火曜日

終活


 終活の一環として今大流行りの断捨離です。コロナ禍のおかげでというのも変ですが、巣籠りが続く中断捨離する時間ができました。今までほったらかしにしてきた荷物の整理です。長年後回し後回しと楽をしてきた大きなつけが、シニアになった今の私にせまってきています。「気は長く、心は丸く、腹立てず」を信条としてきた私ですが、今となってはのんきなことを言っておれません。ゼロよりⅠで、少しずつ断捨離を進めています。一つ一つに家族ヒストリーがあり、あんなことこんなこといろんなことが思い出されます。改めて半世紀という年月の長さを感じています。
 友人の夫は七十歳代です。最近エンディングノートを書かれたそうです。エンディングノートを書くのも、終活の一環です。最近では市町村でもエンディングノートを希望する人にくれるそうです。親切なことです。断捨離がはかどり荷物が減り自分の周りが整然とすっきりしたあかつきには、エンディングノートを書こうと思っています。シニアの方々の多くは、用意周到にことを進めておられるのでしょうか。それとも行き当たりばったりでしょうか。とても興味があります。

2020年9月7日月曜日

災害列島


 最大級の台風10号が九州付近を北上しています。九州中国地方を暴風域に巻き込んでいます。遠く離れていると思える三重県でも、昨日から大雨が降り続いて大雨警報が出ています。一晩中大雨と強風の音が眠りを妨害しました。まだまだこれからも明日にかけて台風の影響が続くとの予報です。九州ではたくさんの人が避難所へ集まっています。コロナの感染防止のため避難所の収容人数を減らしているので、あちこちへと分散しての避難です。停電も広い範囲で起こっています。竜巻注意報が出ている地域もあります。そこへ地震発生のニュース速報が飛び込んできました。福島県に地震発生です。地震雷台風など自然災害に事欠かない日本です。そこへきて今年はコロナ禍です。大きな河川の氾濫も起きています。どんな時でも人命第一です。人の命が奪われないよう祈りながら報道にくぎ付けとなっています。

2020年9月4日金曜日

可憐な花(ギボウシ)


 小さな植木鉢で可憐な花ヒメギボウシが咲いています。小さな花がいくつも咲いています。薄紫の花です。




 
  

ホテイアオイの花も薄紫でした。薄紫の花を咲かせる植物が多いことに気づかされます。上品な薄紫の花に魅力を感じます。野良部部長(娘)や園芸大好きなポアロは、小さな庭をフルに活用しています。虫や爬虫類が苦手な私は何もできません。愛でることだけです。四季折々に咲く美しい花、可憐な花に、見とれ感動し癒やしをもらっています。

2020年9月3日木曜日

誕生日


 すべての人に一年に一度巡ってくる誕生日は大切な日です。生を受けてこの世にデビューした記念すべき日です。私は占いのことは何も知りませんが、誕生年月日からいろいろ占うことができるそうです。今はいろんなことがネット検索でわかります。自分の誕生日にまつわるいろんなことを知ることができます。同じ誕生日の人はたくさんいます。年月日すべてが一緒という人もたくさんいると思いますが、著名人しかネットには載らないので探し出すのは著名人だけです。私が得た情報では、私と誕生月日が同じ人は唯一歌手の郷ひろみさんです。私の誕生月日に関わる情報は、発明家のトーマス・エジソンが没した月日です。まったく同じ年月日では、著名人にはいませんでした。人が生まれた誕生日は不思議な日です。この世に生まれ出た日とこの世を去る日が、ドンピシャという人も多いと聞きます。義兄がそうでした。誕生日を待っていたかのように、長い眠りにつきました。日にちは少しずれたとしても、誕生月に永眠する人はたくさんいます。私の父も母も、誕生月に永眠しました。自分の誕生日について、少しばかり気にして敬意を払うことは良いことだと思います。そしてこの世を去る日は、誕生月だと覚悟をもって日々を過ごしたいと思います。

2020年9月2日水曜日

「時が止まる」


時が止まる
あの日京都はうっすら雪化粧
京都を出たのは二月中旬
真冬の設えのまま

コロナがじわじわと
世界を征服する
ひとの命を奪う

緊急事態宣言発令
外出自粛
県外への移動禁止

三重に巣籠り
外へ出るのが怖い
人に会うのが怖い

マスクが消える
ペーパーが消える

多くの人が
翻弄される
恐怖におののく

時が止まる
季節は真冬

春が来て
夏が来て
秋が来たというのに

時が止まる
季節は真冬

時は生きているから
動く
進む
走る

コロナがほくそ笑む
人間をやっつけて
喜んでいる

時が止まる
季節は真冬