2018年3月28日水曜日

京都桜便り(2)


 京都地方気象台の桜開花発表からちょうど一週間の今日、桜満開の発表がありました。平年より一週間早く史上一位タイの早さとのことです。気温は25℃となり夏日です。家の近くの散歩コースへ、桜を愛でに出かけました。
木屋町二条下がるのコブシとソメイヨシノの並木道では、先日満開となったコブシが散り始め、ソメイヨシノは満開になっています。



鴨川堤のソメイヨシノも満開です。



 平安神宮近くの疎水の岸辺でも、ソメイヨシノが見事に花を咲かせ、枝が水面に張り出ています。桜の下を春の風物詩十石船がたくさんの人を乗せて進んで行きます。橋から写真を撮る観光客と、船から手を振る観光客との和やかな交流が繰り広げられます。二階建て観光バスも通ります。京都の桜を見に来られたたくさんの観光客が乗っています。外国からの観光客も大勢乗っています。




 平安神宮から青蓮院を通り、知恩院へ出ます。知恩院の山門と桜のコラボレーションは、素晴らしいフォトスポットです。


 そして円山公園へ行くと、名物となっている祇園枝垂れ桜が満開です。ソメイヨシノも満開で、桜の饗宴が広がっています。桜にもいろんな品種があるとのことですが、枝垂れ桜は濃い目のピンクで、ソメイヨシノは白に近い色です。どちらも満開となると、賑やかさや華やかさが際立ちます。年に一度の晴れ舞台です。





桜の見頃は短く、一週間もたつと散り始めます。ソメイヨシノの花びらがはらはらと散る光景は、日本独自の文化の根底にある侘び寂びの世界を感じます。今日の桜を愛でる散歩は、所要時間二時間を過ぎ、一万歩を超えました。帰りはたくさんの観光客とともに四条から寺町を歩きました。京都の街はたくさんの観光客で活気づいています。




2018年3月27日火曜日

京都さくらパレード


 京都では毎年今頃の時期にさくらパレードと称して、中学・高校のマーチング・バンドのパレードが行われます。今年で17回目のさくらパレードです。毎年京都市役所で記念式典が催されるのですが、今回は市役所が工事中のため、近くの中学校で行われました。御池通りから四条通りまでの、寺町通りをパレードします。



寺町通りはたくさんの観光客で賑わっていますが、マーチング・バンドのパレードを見ることができると皆さん嬉しそうに写真を撮っておられます。パレードが通るために、皆さん両側へ寄って道をあけています。中学・高校の若者達の活気あふれる演奏です。演奏しながらパフォーマンスする学校もあります。京都や近隣府県からの参加です。遠くは島根県、福井県からの参加です。滋賀、大阪、兵庫、奈良、京都の7地域26校が出場しています。






先頭は京都市長です。次に京都市消防音楽隊が続きます。最後は何度も日本一になっている京都橘高等学校吹奏学部です。外国からの招待を受けて海外へ演奏活動に行っている名門校です。しばらくの間、さくらパレードに酔いしれました。





2018年3月26日月曜日

京都桜便り1


 東京では桜が満開になり美しい映像がテレビで報道されています。京都は四日前に開花発表があり、ソメイヨシノはちらほら咲き始めました。私にとっての新車(ユーズドカー自転車)での二回目のチャリダークラブに出かけました。京都御苑で梅を見た日から十日が過ぎ、桜はどのぐらい咲いているのかを見たくて御苑の中を通り抜けました。
  



枝垂れ桜の大木が満開寸前となっています。たくさんの人が集まっています。ほとんどの人が、カメラを持って枝垂れ桜を撮っています。一年の中で、人々を喜ばせ感動させてくれる枝垂れ桜の今の姿です。薄いピンク色が優しさを醸し出しています。外国からの観光客も熱心に写真を撮っておられます。


 京都御苑は、丸太町通りから今出川通りまで広がっているのですが、今出川通りに近い所にも枝垂れ桜がかたまってありました。見事な咲きぶりです。以前近衛邸があったところです。歴史の説明が書かれた立て札があり、孝明天皇が詠まれた歌が書かれていました。枝垂れ桜の別名は、糸桜ということを知りました。時を超えて咲き続ける糸桜に感無量です。






2018年3月23日金曜日

京都花便り


 1週間前には気温が上がり五月上旬のようになって一気に春爛漫と思ったら、気温がどんと下がってコートが欲しくなったりしました。他所では大雪警報が出て季節違いの天気模様でした。「暑さ寒さも彼岸まで」と昔から言われてきたように、春分の日が過ぎてやっと冬は遠ざかったことと思います。
京都の家の散歩コースには、いろんな花が顔を出しました。木屋町二条下がるの並木道は桜とコブシです。コブシは満開が近づいています。開花した白い花の花びらが大きく開いてきています。一本の木にたくさんの花をつけています。







桜は咲き始めたばかりで、花はちらほらです。家の前の河原町通りはイチョウ並木です。並木の足元には、黄色のラッパ水仙が咲いています。黄色いレンギョウも元気に咲いています。散歩していて発見したのは、小さな紫色の花、ハナニラのようです。慌ただしく歩く人には見てもらえそうもないかわいい花です。


 


タンポポも黄色い花を咲かせています。「ど根性〇〇」と呼ばれるコンクリートとコンクリートの隙間から顔を出しているタンポポも発見しました。




春本番を迎えて、花たちが競うように咲き出しました。野も山も町もにぎやかになってきました。人の心も明るく元気になるようです。

2018年3月22日木曜日

懐かしの映像


 先日ポアロがパソコンにあるビデオの点検をしていたところ、懐かしい映像が出てきて二人で見入ってしまいました。約三十年前のものです。
アルバムを開けばたくさんの懐かしい写真に出会えますが、ビデオは写真と違い生きた映像のように思います。子供達は幼く、私達は若い二人です。ビデオには、家族全員の成長が記録されています。人の頭の中には生きてきたすべての記憶がありますが、いつもいつもその記憶を今に引っ張り出してはいません。時々ふと思い出される断片的な記憶です。その記憶がビデオによって鮮やかによみがえります。すでに旅立った人達も、ビデオの中で生きいきとした姿を見せてくれます。父や母、叔父、義兄、みんなの若い姿です。ビデオを見ていると、忘れていた過去の暮らしの1ページ1ページが戻ってきます。話し声や歌声も聞こえてきます。兄が計画し皆に声をかけて実現した、大型マイクロバスを借りての一泊二日の温泉旅行のビデオには思わず笑ってしまいました。旅館の大広間で皆が食事をして、舞台ではカラオケをしています。みんなが順番に歌っています。浴衣姿です。私は「津軽海峡冬景色」を、娘とデュエットで歌っています。兄は愛娘とデュエットしています。父は民謡を、義母も義兄もマイクを持って歌っています。ビデオに登場しない、残念ながら小旅行に行けなかった人の、その理由も思い出されます。季節は晩秋です。三重から信州への旅です。紅葉も映っています。ドライブインでの休憩の様子も映っています。旅立った人に会いたくなったら、またこのビデオを見たいと思います。ビデオは何本もあります。子供の音楽会や学芸会、卒業式、学校での風景、二匹の愛犬が庭を元気に駆け回る映像など、懐かしいものばかりです。

東京にいた頃、家族四人で車での七泊八日の東北旅行をしたのですが、その映像も愉快なものでした。訪れた旅の先々での思い出が、懐かしくよみがえります。平泉中尊寺では、投句して寸評をもらったということもありました。思い出は遥か彼方です。その思い出をビデオが呼び戻してくれます。


ビデオカメラの前身、8ミリカメラが我が家に来たのは、結婚してからです。結婚式や新婚旅行、子供達の誕生、入学式や卒業式、家族旅行など、我が家族の歴史がそこにあります。戦後生まれの私のビデオ映像がもしあったなら、自分の知らない記憶の断片がどんなに面白く愉快なものであったかと残念でなりません。今ではデジカメやスマホでも動画が撮れるようです。シニアになった今、過ぎ去った思い出をビデオの映像で呼び戻したいと思います。

2018年3月20日火曜日

日々の楽しみ


 毎日の暮らしの中で、人はどんな楽しみを持っているのでしょう。お酒の好きな人は晩酌でしょうか。タバコの好きな人は一服のタバコでしょうか。カラオケでしょうか。音楽鑑賞でしょうか。読書でしょうか。楽器演奏でしょうか。おしゃべりでしょうか。
 私の楽しみの一つに録画した映画を観るがあります。録画なので時間に左右されません。途中でいつでも停止できます。一番気楽な映画鑑賞です。映画を観て大笑いしたり、考えさせられることもあります。人は自分の人生を生きることしかできませんが、映画を観ていろんな人生を知ります。最近観た映画は、死後の世界に関わるものでした。「ゴースト・ニューヨークの幻」と「ヒア・アフター」です。死者との交信ができる特別の力を持った霊能者が登場します。死によって肉体は滅んでも、魂は愛する人のそばに寄り添い見守り続けるというお話しです。遺された者にとっては、そうであってほしいと願います。真実はわかりません。自分が死後の世界へ旅立ってからしか知ることはできません。ヒット曲「千の風になって」の歌詞のように、「風になって、光になって、雪になって、鳥になって、星になって、あなたを見守る」です。臨死体験をした人の話しでは、死後の世界は明るく美しく光に満ちあふれているというのが共通のようです。映画「ヒア・アフター」には、臨死体験をした男性と女性が登場します。男性はその経験以降霊能者の力を授けられます。私は霊能者ではありませんが、誰かが守ってくれているという不思議な力をたまにですが感じることがあります。
 日々の楽しみは人それぞれですが、食も大きな楽しみだと思います。私にとって外食も楽しみの一つです。興味関心好奇心旺盛な私は、日々の楽しみについて、たくさんの人に聞いてみようと思います。

2018年3月19日月曜日

面白い光景


 先日京都から三重へ移動する途中で、田園地帯にあるスーパーへ寄りました。エビを買おうと思ったところ欲しいものが見当たらず、思案していた私はこの日の店のセールに気づきました。魚屋さんの前に人が集まっています。魚介類の袋つめ放題300円です。15cm×12cmほどのチャック付き袋に詰め放題です。私は面白そうと思いエビの列に並びました。前の女性は一生懸命時間をかけて挑戦しています。交代する時に「いくつ入りました?」と聞くと「12ぐらい」とのことです。私も10ぐらいは入れないとと思い挑戦しました。小さな袋にいかに効率よく入れるかを考えます。エビはこしを曲げているのが普通です。その中で少しでも曲げのゆるいものを選び、まずは頭を下にして袋いっぱいに入れます。次に頭を上にしていくつか入れると袋はほぼいっぱいです。次に隙間を埋めるように頭を下にして入れます。この時は小さめのものを選びます。エビは袋のチャックを閉めなくても良かったので、頭やしっぽが袋から少し飛び出しています。他の貝やベビーホタテは、チャックを閉めてとのことです。何分かが過ぎて、私の後にも人が並んでいます。袋に入れながら10までは数えたのですが、それ以上はいくつ入ったかわかりません。私としてはたくさん入れることができたと思い終わりとしました。ガラスの向こうに魚屋さんのおじさん達が、数人並んでしゃべりながらこちらを見ています。頭をフル回転させ必死に袋詰めをしていた私は、どんな形相をしていたのかと、袋詰めを終えてから少し気になりました。きっと面白い光景だったと思います。
 袋詰めしたエビを持って、レジへ行きました。私は面白く楽しく満足したからでしょうか、少し恥じらいもあったのでしょうか、ニコニコと嬉しそうにレジのお兄さんと目を合わせました。爽やかな感じの彼も、ニコニコと笑顔で対応してくれます。コミュニケーションの第一歩は笑顔だと痛感します。天真爛漫だった私が、自我の目覚めとともに、自意識が育ち、自意識過剰な大人になりました。知り合いがたくさんいるようなお店では、恥ずかしくてしないような今回の袋詰め体験です。魚屋さんのおじさんたちの目も気にせず、夢中で袋詰め体験ができたことは驚きです。子供が一つのことに夢中になって取り組む時のようです。エビをたくさん欲しいと思ってしたのではなく、短い時間の中で自分の思考と手指の動きが、どれだけの力を発揮できるのかということへの挑戦でした。本当に楽しく面白い数分でした。帰宅してわかったのですが、エビは14尾入っていました。




この日の夕食には天ぷらをしました。翌日の夕食にはパエリアをしました。エビは、しっかりした大きさでおいしかったです。驚くのは、男性のお客さんはこういうことはしないようです。挑戦することはとても面白いことだと思いますが。

2018年3月16日金曜日

幼き子らの旅立ち


 先日家の近くの幼稚園で卒園式が行われました。五月上旬の気温となり素晴らしいお天気に恵まれました。幼稚園の前を通りがかった時に、ちょうど式が終わって子供達と保護者が外へ出て来られたところでした。お父さんの姿もあります。お母さんたちの半数近くは、着物姿です。華やかさがあふれています。私も初めての子供の卒園式には着物を着ました。しかしその後の卒園式、入学式、卒業式など何度も経験しましたが、洋服で参列しました。着物を持っているのに着ないというのはもったいないことですが、大変さが先に立ち、ついつい洋服になってしまうのでした。
しばらく暖かく良いお天気が続きましたが、今日はあいにくの雨模様です。小学校の卒業式が行われているのですが、お天気が悪いと本当に気の毒に思います。幼稚園を卒園する子供達に、小学校を卒業する子供達に、「卒園、卒業、おめでとう。未来に何が起ころうとも決して負けないで乗り越えて行ってね」と、心の中でつぶやきました。

2018年3月15日木曜日

今季初チャリダークラブ(2)山科毘沙門堂


 気を取り直して新しく愛車となった自転車で、山科区にある毘沙門堂へ向かいました。三条通り(旧東海道)の南禅寺を過ぎた辺りからさっそく上り坂となります。自転車を押して歩きます。気温23℃で五月上旬の暖かさです。汗がにじみ出て呼吸もハーハーと荒くなってきます。ビュンビュンと車が追い越していきます。アクセルを踏み込むだけで、車は楽々と坂道を上っていきます。この光景を客観的に見る私は、科学技術の進歩に抗うように思えてきます。汗をかき苦労してこそ、人を成長させると思えます。
上りと下りの境目は胸躍る瞬間です。一気にスピードを出して下ります。苦の後の楽です。最高の気分です。JR山科駅を通り越してから、毘沙門堂へと北へ曲がって進みます。

車の少ない旧東海道を東へ行きます。

JR山科駅の東で北へ曲がります。

 一直線なので、急な上り坂です。屋敷町という町名の通り、大きな住宅が続いています。山裾まで広がる住宅地です。建てられてからずいぶんと時が過ぎているような古さが感じられます。大きなお家でも、雨戸が閉められている家があります。人が住み、人が去り、家が残るという、日本全国に広がっている現代の縮図を見るような錯覚を感じます。自転車を押して歩き、毘沙門堂へ到着しました。
 
毘沙門堂の階段下に着きました。

山科の街を見下ろす場所にあります。きつい階段を上り、まずは本堂へお参りしました。数人の参拝客がいるだけで静まり返っています。絵馬と虎のお守りを買ってから庭を散策しました。樹齢はわかりませんが、枝垂れ桜の古木がありました。もうすぐ4月8日に観桜まつりがあるそうです。

仁王門の手前にきつい階段があります。

毘沙門堂は昨年修復されたようで朱が鮮やかです。

西側にはお寺の正面の階段、秋にはモミジが有名です。

毘沙門さんはトラに乗っています。


本堂前には枝垂桜の大木があります。

春は桜、秋はもみじが有名で、賑わうとのことです。その時にまた訪れようと思います。来た道を戻り、帰途につきました。この日の歩数は一万五千を超えました。シニアチャリダ―クラブ頑張っています。