2013年3月5日火曜日

いつも不思議に思っていること


 いつも不思議に思っていることの一つに相性があります。「類は友を呼ぶ」という諺がありますが、友達になるには、考え・好みなどが似通った者同士の方が、お互いを理解しやすく、いつまでも続く友情が育つと思います。しかし男女の相性となると、また違う意味合いをもつような気がします。異性に惹かれるとき、多分自分の知らない未知の部分を持った人に魅力を感じるのではないでしょうか。つきあいが進むにつれて、その未知の部分を知っていくと、がっかりしたり、あるいはますます魅力を感じ、もっともっと知りたいという気持ちになり、交際が発展するのだと思います。いくら魅力を感じ、強く惹かれても、根っこの部分で価値観があまりにも違うとうまくいきません。そこは大雑把でも同じような価値観であるということが大切です。

 私の個人的な経験を書きますと、結婚して四十年近くになりますが、こんなにも対照的な二人だということを、年を経るごとに気付かされています。二十代という若さで恋愛結婚をしましたが、今振り返ってみると、何も知らない清純な若者が、情熱が先走って結婚したという気がします。その情熱がなければ前へ進むことはできないので、その年齢の二人にとってはそれでよかったのですが、月日は人間を成長させると同時に変化させます。その月日によって二人が対照的になっていったのか、それが自然の流れだったのかはよくわかりません。毎日の生活の中で、相手の行動パタ-ンが、自分と逆ということがよくあります。相手がどうするかを考えるとき「私はこうする、だから相手はその反対であろう」それがいつも的中します。面白いほどです。「グ-」を握るとき、私は親指を中へ入れてします。相手は逆で親指を外へ出してします。カ-テンのひもを結ぶとき、私は右回りで結びますが、相手は左回りです。

 そんな些細なことの違いに気付いたのは、いつ頃からか定かではありませんが、多分子供達が親から離れていった頃のような気がします。仕事、子育てに追われる生活の中では、相手の細かいことには目がいかなかったのだと思います。私がおしゃべりするよりも書くのが好きと思えば、相手は超おしゃべりです。「男のしゃべりどこ悪い」というテレビの番組のタイトルを思い出します。父も兄も男のしゃべりだったので、別に驚きませんが、圧倒されます。

 これからの二人三脚がいつまで続くかわかりませんが、人間って本当に面白いものだという気がしています。対照的な二人の相性が、よかったのか悪かったのか、終わりよければすべてよしとしたいと思います。

2013年3月3日日曜日

グル-プホ-ム


 現在の我が家はグル-プホ-ムのような状態です。グル-プホ-ムというのは認知症の人が少人数で一緒に暮らすホ-ムです。認知症といっても初期の軽度から中度・重度と認知度に差があります。我が家のまんたん(義母)は、初期の軽度なのでほとんどすべてのことは自分ですることができます。今・現在に最も近い部分の記憶が残りません。前もって頼むことはできません。その都度「こうして」「ああして」と言わねばなりません。テレビや新聞で紹介されるグル-プホ-ムでは「入所者の人のできることをそれぞれにしてもらっています」と報じています。

 八十八歳のまんたんと団塊世代夫婦の三人で、それぞれが得意とするところを発揮して生活しています。お料理をする場合は、私が食材を洗ってまな板の上へ用意します。まんたんが包丁を使って切ります。ぽあろ(夫)がシェフ役で仕上げます。大人三人が狭い台所で体をぶつけあいながらのお料理作りです。私は下準備から終了までのト-タルコ-ディネ-タ-です。食事のあとは、まんたんの様子を伺いながら、疲れていないようなら半分ほどの食器洗いを頼みます。もし疲れているようなら私が全部食器洗いをします。

 まだスタ-トしたばかりの我が家のグル-プホ-ムですが、これから先はどうなりますことやら。