2017年9月22日金曜日

フランスへ(周遊の旅―14 オルレアン)

 ジヴェルニーでモネの家と庭園を見学して、モネの世界を大満喫した私達は、十二時半頃ホテルを出発しました。この日の宿泊地オルレアンを目指します。長かったフランス周遊の旅も、いよいよ大詰めです。
 走っている途中、花いっぱい運動で街のあちこちに美しく花が飾られているのが目につきました。小さな街、マントラジョリーです。街全体がきれいに整備され、住民の自分達の街に対する思いが伝わってきます。街並みがきれいで、掃除も行き届いています。よその街から来た人達を迎えるおもてなしが、感じられます。そういうことを感じるのは、珍しいのかもしれません。しかしよそ者にとっては、とても嬉しいことです。

道路沿いに花がいっぱい

橋の欄干にも花

懸崖の寄せ植えが美しいです



小さなパン屋さんがあり、お客さんで賑わっています。つい誘われてお店に入り、調理パンと菓子パンを買いました。セーヌ川河畔に車を停めて、ピクニックとなりました。小さな街と思っても、しっかり川の向こうに教会が見えています。30分ほどで出発しました。
セーヌ川の河畔でランチ、ゆったりと流れています。


一時間半ほど走ると、ユネスコ世界文化遺産に登録されているシャルトルのノートルダム大聖堂が見えてきました。4世紀に建造された教会といわれていますが、再建と焼失を繰り返し、現存する大半は12~13世紀に建てられたそうです。深い色調のステンドグラスは、シャルトルのブルーと呼ばれるそうです。



遠くから見えています大聖堂

大きさ壮麗さ1,2を競うシャルトルの大聖堂

私達が教会に着いた時、ちょうど結婚式が始まるところでした。結婚式を十日ほど前に済ませたばかりの私達は、教会での結婚式に興味をおぼえ、教会の中で見させてもらいました。教会の扉が開くと同時に、大音量でパイプオルガンの演奏が始まります。結婚行進曲です。純白のドレスに身を包んだ新婦が、父親と腕を組んで入場します。感動の光景です。教会の中では、神父さんが、新郎新婦の入場を待っています。新郎新婦が揃うと、神父さんの言葉に従い、誓いの宣誓があります。一般の人達も祝福します。偶然に出会った教会での結婚式ですが、感動をもらいました。
  

最近修復されたようで正面は白くなっています。






シャルトルで街歩きをして一時間半ほど過ごし、オルレアンのホテルへ六時半に着きました。 オルレアンは、1429年ジャンヌダルクがフランスを勝利に導いた街です。中心部の広場には、馬に乗り剣を持つジャンヌダルクの騎馬像があります。
 
ジャンヌダルクの大きな銅像です

私達はホテルにチェックインしてから、街歩きに出かけました。教会に向かっての大通りには旗が掲げられています。ゴシック様式のサント・クロワ大聖堂を見学しました。教会の中にも、たくさんの紋章と旗が掲げられています。ジャンヌダルクが凱旋するシーンが描かれたステンドグラスがありました。18歳のジャンヌダルクが軍隊を率いて、イギリス軍に包囲されていたオレルアンに入り、フランス軍を勝利へと導いた史実です。彼女の勇気は想像をはるかに超えるものです。短い時間ですが教会の椅子に座り、思いを馳せました。そのあとホテルの近くで少し遅いディナーとなりました。

教会正面のジャンヌダルク通りは旗がいっぱい

紋章と旗がきれいに飾られています

ジャンヌダルクの旗



 翌朝は九時半から街歩きに出かけました。ツーリズムショップで、ポストカードやボトル用の栓を買いました。オルレアンには、トラムが走っています。早朝のことで道行く人は少なく、行き交うトラムを見ながら街歩きをしました。オルレアンは予想以上に美しい町でした。かわいいプチトランが通り過ぎていきます。中心部にジャンヌダルクがしばらく滞在した家が再現されていました。街中の小さなスーパーで、ドライブ用の食料や飲み物を買ってホテルへ戻り、11時にチェックアウトして、街を流れるロワール川の写真を撮り、フランス周遊の旅の最終地オルレアンをあとにしました。


大理石の街の色と調和したトラム

オルレアンの駅

ジャンヌダルクの家




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