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2025年7月17日木曜日

自分史(シナリオライター)



 後期高齢者となった私の自分史は、とても長いものです。興味関心好奇心の旺盛だった私は、たくさんのことに興味関心好奇心を持ちました。過ぎ去った遠い思い出の中から、一つ一つ書き出してみたいと思います。

 五十代の頃だったと思います。シナリオライターになりたいと、思いました。シナリオについて、勉強しなければなりません。書店で、シナリオについての本を、何冊も買いました。当時は、大阪へ仕事に行っていたので、通勤の時間を利用して、本を一生懸命読みました。そして、思い立ちました。「そうだ、シナリオ学校へ行こう!」と。京都には、映画撮影所があります。東映に、シナリオ学校があるのを見つけました。燃える思いを胸に、シナリオ学校に入学しました。太秦にある東映映画撮影所へ、通うことになりました。若い人たちと一緒に、勉強が始まりました。大切にしまってきた、テキストは、膨大です。若き日の宝物です。涙ぐましい努力のあとが、見られます。人気のあったテレビドラマの、シナリオも、たくさんあります。自分史の一こまですが、私にとっては、すべてが宝物です。


 














 


2020年10月16日金曜日

懐古

  BSプレミアムで放送される映画を観るのが大好きで、今の私の趣味の一つになっています。先日観た映画はとても古いものでした。

 1965年イギリス制作の「バニー・レークは行方不明」です。ベテラン刑事として登場したのは、ローレンス・オリヴィエ(1907~1989)でした。名前を聞いただけで記憶がよみがえります。高校生の時に観た映画「嵐が丘」です。イギリスの作家エミリー・ブロンテ(1818~1848)の不朽の名作と言われています。ローレンス・オリヴィエのアメリカ映画第一作として有名で、1939年のアメリカ映画です。1940年のアメリカ映画「レベッカ」も観ました。監督はアルフレッド・ヒッチコックです。ローレンス・オリヴィエが出ています。

 1967年のアメリカ映画「刑事マディガン」には、ヘンリー・フォンダ(1905~1982)が出ていました。1981年の「黄昏」は、人生の黄昏を描いています。ヘンリー・フォンダの晩年の映画です。老夫婦の日常と娘との交流、観ていてジンとくるものがありました。

 1962年のアメリカ映画「史上最大の作戦」は、第二次世界大戦の連合国軍のノルマンディー上陸作戦を描いています。三年前に訪れたノルマンディーが懐かしく思い出されます。出演は豪華キャストです。当時大活躍していた俳優たちの顔がずらりと並びます。ちょうど親世代の人たちです。ロバート・ミッチャム、ヘンリー・フォンダ、リチャード・バートン、ショーン・コネリー、ポール・アンカ、ロバート・ライアン、ジョン・ウエインです。ジョン・ウエイン(1907~1979)の映画はたくさんあってよく観ています。大きな体(193㎝)で存在感の強い俳優です。

 親世代の俳優たちに重ねて親を思い出します。時代と時代背景を観るのも面白いものです。昔の映画に描かれる街の風景、街の雰囲気、その時代に生きる人々の姿、生きざまなど、興味関心好奇心がわき起こります。

2019年9月21日土曜日

健気に咲く花(彼岸花)


 昨日良いお天気に誘われて、京都御苑へ散歩に出かけました。砂利を踏み御苑の中を歩いていると、気分は爽快になります。広がる空は青く白い雲が浮かび、心地良い風が流れていきます。





 高い高度を飛行機が飛んでいきます。飛行機の好きな私は、空を見上げ飛行機を追います。そこへ反対方向から飛行機が飛んできて、空中で交差します。より高い高度を飛ぶのは、国際線でしょうか。少し低めを飛ぶのは、国内線でしょうか。肉眼で見える飛行機に手を振ったら、飛行機からも見えるのでしょうか。以前滑走路の端で娘が乗っている飛行機に、日傘を高く振り上げ続けたら、パイロットやたくさんの乗客が手を振ってくれたことを思い出しました。その時は嬉しくて、感動しました。今回は高度が高すぎて、きっと見えないと思います。



 春には、桃や梅、桜が咲き、賑やかな御苑ですが、今は野草の花を見るだけです。その中に凛と咲く彼岸花を見つけました。


 今年初めて見る彼岸花です。昔から馴染みあるオレンジ色の彼岸花です。毎年お彼岸に入ったら、まるで時がわかるかのように、きちっと咲く彼岸花には感動します。その健気さは、胸に響いてきます。彼岸花に誘われて、早速お墓参りに行ってこようと思います。





京都御苑のなかを散歩して歩数は8,500にもなりました。


2019年8月27日火曜日

 はまっています「アガサクリスティー・ポワロ」


 ずいぶん前からアガサクリスティーのファンですが、最近再び思い出したように彼女の作品を観ています。最近のテレビでいくつかの作品を観たのがきっかけです。一話を90分×3で、シリーズとして放送されました。私が大好きな、デビッド・スーシェ扮するポワロではないものでした。それをきっかけにして、ポワロ熱が再び燃え上がりました。ネットで調べると、ポワロ作品は70話ありました。以前にほとんどを観ています。





我が家のポアロが、録画を撮りDVDにまとめて保存してくれています。嬉しいことに、一度観たものでも記憶が残っていません。見始めて少しすると、観たような記憶が出てきます。初回は1990年との記録があります。また録画をとったデジタルの再放送は数年前だと思います。しかしストーリーは記憶に残っていません。だから犯人は誰だかわからず話が進みます。「ストーリーを覚えていないのなら、お母さんは何度でも観ることができるね」と、家族に笑われますが、本当にその通りです。 
娘は、タイトルとストーリーもしっかり覚えているそうです。得手は人それぞれですが、記憶力に優れていれば、観る楽しみは一度だけです。私は、何度でも楽しめます。記憶力の悪さに苦笑しながらも、アガサクリスティー作品を何度でも楽しもうと思います。作品に登場する場所も、イギリスだけではないので知らない国や地域の映像も楽しんでいます。

2018年6月7日木曜日

久しぶりの映画館「モリのいる場所」

 久しぶりに映画館へ出かけました。ちょうど一年ぶりです。広々空間の明るくきれいな映画館です。12個もの上映ホールがあります。私達は、一番広いホールでした。平日の午後の時間帯で、シニア向けの映画なのでしょうか、観客はまばらでシニアの方ばかりでした。
  



 見に行った映画は画家熊谷守一翁の晩年の日常を描いた映画です。晩年の三十年は、庭に生きる虫たちを見つめ続け、絵に描き、一歩も外へは出て行かなかったそうです。


 去年ブログに書きましたが、ポアロが神戸の美術館で「没後40年 熊谷守一展」を観て、ポストカードを持って帰ったのが出会いでした。


 「お前百までわしゃいつまでも」という言葉にひかれました。とてもユニークな人物像を抱いてしまいました。かわいいねこの面白い表情が、気持ちをほっとさせてくれます。映画では童心のようにアリや虫を見つめ続ける彼の姿が、描かれます。時間というものが、彼には無いように思われます。地面に寝転がり、地面に顔をくっつけて、アリの動きに夢中です。妻に扮する樹木希林さんとの、夫婦の姿も面白いものでした。二時間近い上映時間があっという間に過ぎていきました。楽しいひと時をもつことができました。

2018年6月1日金曜日

 映画鑑賞「92歳のパリジェンヌ」


 先日DVDレンタルで「92歳のパリジェンヌ」を観ました。タイトルから面白く可笑しい物語を想像していたのですが、フランスの高齢者問題を取り上げたものでした。実話に基づくものです。



映画は、92歳の女性がパリの雑踏の中で車を運転するシーンから始まります。操作にミスを起こし立ち往生してしまいます。毎日の生活の中での行動をメモ書きした項目の「車の運転」に、線が引かれます。彼女は長年産婆さんをしてきました。社会活動に積極的に取り組み、デモにも参加していました。息子と娘は、結婚して家族を持ち別に暮らしています。夫亡きあとは一人暮らしです。高齢になってからは、家政婦が通いで来てくれています。



30年ほど前から決めていたことがありました。自分のことが出来なくなったら、その時は命の最期の時、自分の意思で人生にピリオドを打つというものでした。排泄問題も生じてきます。動きにも制限がかかってきます。小火も起こします。皆が集まり、92歳の誕生パーティーが開かれました。息子、娘、それぞれの家族、孫もいます。その席で、彼女は発表します。息子、娘は、母の考えにショックを受けて、猛反対します。息子は、母の希望を受け入れられず、最期まで猛反対を続けます。娘は、始めは猛反対でしたが、母に寄り添っているうちに理解できるようになっていきます。娘は母を「信念の人」と捉えていました。強い信念を持って生きてきた母は、どんなに反対されても必ず自分の信念を通す人だとわかっていました。子育ての時代の母の姿が、オーバーラップされます。母とのいろんな思い出のシーンが、よみがえります。母の気持ちに寄り添い、支援する立場に変わっていきます。トイレで立ち上がれなくなった時には体の自由がきかなくなり、小火を起こして入院します。病院では心臓発作を起こし最期の時を迎えるはずだった男性が登場します。救急救命医療により命は取り留められましたが、男性は「死ぬ機会を奪われた、機械の力で生かされる」と、嘆きます。医師とのやりとりもあります。彼女は「もう助けてほしくない。私は最期の時を迎えたい」と訴えますが、医師は「法を冒すことはできません」と、突っぱねます。高齢者患者たちの合唱が流れてきます。「私達は、早く旅立ちたい」と歌います。



娘の支援を受けて、人生最後の思い出作りを実行します。大切な品々の整理、片付けを、着々とこなしていきます。いよいよ最期の時です。娘家族は、母からの最後の電話を待っています。「いろいろとありがとう。家族を大切に」との最後のメッセージです。息子は、車の中で最後まで苦しみ続けています。安楽死ではなく、自殺ほう助でもなく、92歳のパリジェンヌは、自分の意思で信念を貫き旅立ちました。考えさせられる映画でした。

2017年6月9日金曜日

映画「花戦さ」

 先日久しぶりに映画館へ行ってきました。映画館で映画を観るのは、何年ぶりのことかわからないほどです。たぶん二十年ぶりくらいだと思います。娘達が大学生の頃、映画館でアルバイトをしていたので何度も行ったのですが、それ以来ご無沙汰でした。映画館へ入り席に着くと、なぜかほっとしました。しばらくの間、映画だけに集中し没頭できるからだと思います。家のテレビで映画を観るのとは全然違います。


 広々空間とビッグスクリーンです。それが気持ち良く感じます。座席の座り心地も良い感じです。映像が映り始めました。宣伝と映画の予告に多くの時間をかけています。大きなスクリーンに大音響です。耳の良いポアロは、音が大きすぎると文句を言いに行ってこようかとぼやいています。うるさ過ぎると言い、ティッシュペーパーを耳に突っ込んでいます。聴力が落ちている私は、大音響の中に埋没しています。気になりません。私は久しぶりに映画を観るので、子供のようにワクワクして今か今かと上映開始を待っています。 



 今回観る映画は、「花戦さ」です。子供の頃から生け花に親しみ、生け花を身近に感じていた私です。母が、半世紀以上も携わってきた生け花です。母亡きあと、姉がそのあとを受け継ぎ頑張っています。数年前には、京都にある研修学院へ通った私です。華道家元三十一世池坊専好の花に生きる人生を描いた映画です。華道池坊は、今年五百五十五年の節目を迎えます。そこには長い長い歴史があります。池坊専好は、紫雲山頂法寺(通称六角堂)の僧であり、華道池坊の家元です。花をいける花僧です。戦国時代に活躍した専好(初代)は、立花(りっか)を大成させ、勇壮で迫力のある景色を眼前に広げる砂物と呼ばれる形の中で、大砂物をいけて武将たちを魅了します。映画の中で、織田信長や豊臣秀吉が驚く大砂物は、クレーンやドリルを使ってのダイナミックなものです。主人公の池坊専好を野村萬斎、心通じ合う利休を佐藤浩市、織田信長を中井貴一、豊臣秀吉を市川猿之助、前田利家を佐々木蔵之介、石田三成を吉田栄作が演じています。最後のシーンは、秀吉の権力に専好が生け花で立ち向かうというものです。天下人秀吉もうなるほどの、大砂物でした。この映画は、華道池坊が全面的に協力しています。映画が進行する中で、あっと思う瞬間がありました。華道次期家元池坊由紀さんが出演されていました。また京都市長も出ておられました。ほんの一瞬のことなので、あっと思った瞬間次の映像に変わります。音楽は久石譲でした。今年は六角堂が創建から1430年を迎えるそうです。日本文化の一つとして、生け花が永遠に続いていくことを確信しました。久しぶりの映画鑑賞はいいものでした。時々は行きたいと思っています。

2017年1月30日月曜日

 レンタルビデオ(4)「ミス・ポター」

 「ピーターラビット」の著者、ビアトリクス・ポター(1866~1943)の人生を描いた作品です。115年前のイギリスを93分の中で知りました。ポターは子供の頃から絵を描くのが大好きで、お話しを作っては空想の世界に浸りました。良家の子女であるポターは、その時代の女性の生き方に反発し、結婚のみの人生を拒み、自分の生きる道を模索し、作家として歩き出します。ポターの描いた作品は、少しずつ認められ、売り上げも伸びていきます。


順風満帆の人生と思われたポターですが、作家としてスタートした時から支えてくれた大切な人を突然失います。出版社を経営する家の三男が、ポターの作品を担当してくれていて、二人は恋愛関係になり、結婚を約束していたのです。あっという間の別れでした。彼は白血病で突然世を去ったのです。悲しみに打ちひしがれるポターは、作品を描くことも危ぶまれます。悲しみを乗り越え、苦しみを乗り越え、作品を描くことによって、大切な人を失った失意のどん底から立ち直ります。子供の頃から、湖水地方の別荘で家族とともに夏を過ごしていたのですが、その湖水地方で住まいを手に入れ、大自然の中で、作品を次から次へと生み出していきます。湖水地方の美しさは素晴らしいものです。一度は行ってみたいと思うほどの、自然がそのまま残されている場所です。




当時のイギリスは、産業革命とともに、湖水地方にも近代化の波が押し寄せ、自然が破壊されていくという危機的状況の中にありました。作品は売れ、有名な作家となり、経済力を持つことができるようになったポターは、湖水地方の自然を守るために立ち上がります。売りに出された農場を次から次へと買って、湖水地方を守り続け、最終的には国に寄付するのです。弁護士になっていた幼馴染みと結婚し、たくさんの作品を世に送り出し、湖水地方の大自然を守り、七十七歳で生涯を閉じます。ポターの偉業は、世界へと羽ばたき、世界の子供達に読書の楽しみと夢を届けています。自然を守り続けて、後世へ遺していこうというポターの考え、行動は、世界に広がり「自然保護ナショナル・トラスト」となって受け継がれています。ビアトリクス・ポター生誕150周年を記念して、2016年8月に原画展が日本で初めて開催されたそうです。

2017年1月18日水曜日

レンタルビデオ(3)「パリ3区の遺産相続人」

 マギー・スミスさんの映画三本目は「パリ3区の遺産相続人」です。


 パリ3区はパリ市のほぼ中央にあり、映画にはセーヌ川やおしゃれな雰囲気の街並みが映ります。六十歳を目前にした無一文の男性が、父からの遺産であるアパルトマンを処分しようとアメリカからパリへやってきます。





しかしそこには九十歳の老婦人(マギー・スミス)と娘が住んでいました。父が買い手、婦人が売り手の契約は、フランス独特の「ヴィアジェ」というもので、住宅ローンの代わりに売り主に毎月年金を払うというものでした。月々2400€(ほぼ30万円)を、婦人は四十年間受け取っていました。これは彼女が亡くなるまで続きます。


映画の展開とともに父親と婦人の関係がわかってきます。そのことが原因で母親は自殺しています。父親はフランスを愛し続け、家庭はうまくいっていませんでした。父親と息子の間は冷たく、疎遠になっていたのです。「ヴィアジェ」は運命のゲームであり(これは映画の中での発言)売り手がすぐ亡くなれば後を継ぐ運命ということになります。もし売り手が亡くならなければ、売り手の命を支える運命ということになり、父親の婦人への愛情が表れているように思います。アメリカから来た男性と老婦人の娘は、子供の時から傷ついて生きてきたお互いの人生を理解し合い、それが恋愛感情に変わっていきます。


 パリ3区の邸宅の運命は、次の世代へと受け継がれて、映画はハッピーエンドで終わります。父親のことを少しずつ理解していく男性の心理が、うまく描かれていました。

2017年1月17日火曜日

レンタルビデオ(2)「カルテット!人生のオペラハウス」

 先日レンタルビデオをスタートしてから、毎日映画を一本観ています。イギリスの大女優マギー・スミスさんのファンになった私は、早速彼女の映画を観ることにしました。
 二本目となる映画は「カルテット!人生のオペラハウス」です。監督は名優であるダスティン・ホフマンです。「卒業」「クレイマー、クレイマー」「レインマン」トッツィー」を観た私は、懐かしく思い出します。彼も現在は後期高齢者で、「カルテット」で描かれている人達と同世代です。この映画は引退した音楽家達が暮らす老人ホームが舞台です。以前NHKのドキュメンタリー番組「人生を奏でる家~ミラノ・老音楽家たちの日々~」で取り上げた、音楽家のための老人ホームからヒントを得ています。多くのオペラを作曲したヴェルディが、1896年にイタリア・ミラノに創設しました。音楽家たちが最期まで尊厳をもって音楽に向かい合えるようにと私費を投じて創設したのだそうです。


 この映画では財政難になっている老人ホームを存続させるために、老音楽家たちは立ち上がります。ヴェルディ生誕200周年を祝うコンサートを開き資金集めをしようというのです。かつて同じカルテットで歌っていた仲間のうち、三人(男性二人、女性一人)はすでにホームの住人になっていたのですが、そこへ新しい住人がやってきました。カルテットの一人、女性(マギー・スミス)です。



 いろんなもめごとが起こります。しかし最終的には四人でコンサートで歌うこととなりハッピーエンドになります。ホームの住人には、イギリスの老トップ音楽家たちが登場します。役者が音楽家を演じるのではなく、音楽家が演じるのです。老音楽家たちが歌い、演奏します。監督ホフマンは「年をとるとはどういうことか、そのまま見せたかった」と語ったとのことです。体の不都合も起こっています。カルテットの一人、女性歌手は認知症も始まっています。エンディングロールでは、イギリスが誇る老音楽家たちの現在と若き日の写真とともに紹介が流れます。オペラ歌手、ピアニスト、ヴァイオリニスト、ヴィオラ奏者、クラリネット、トランペット、チェロなど、交響楽団、管弦楽団、室内管弦楽団のコンサートマスターや首席奏者のオンパレードです。最期の時まで、人生の最終章があふれる音楽に包まれます。「肉体は衰えても音楽や愛が人生を彩ってくれる」という監督ホフマンからの人間賛歌のメッセージです。ホフマンも五歳からピアノを習い、演技の勉強を始める前はジャズ・ピアニストになるのが夢だったと聞いています。長年音楽に携わってきた私にとって、映画に登場された方々は偉大な音楽家であり、人生の先輩です。敬意を表します。

2017年1月13日金曜日

初体験(レンタルビデオ)

 この歳になってまだまだ初体験をすることに驚いています。どうしても観たくなった映画が三本できたので、DVD をレンタルしました。「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」「カルテット!人生のオペラハウス」「パリ3区の遺産相続人」です。





テレビで放送される映画はチェックして、観たいと思うものについては録画して観ているのですが、突然ある女優さんのファンになり出演されている映画が気になり始めました。現在八十二歳のイギリスの大女優マギー・スミスさんです。NHKの海外ドラマ「ダウントン・アビー」でおなじみのマギー・スミスさんです。クローリー家の最長老で皆のお目付け役です。お歳を感じさせる役ですが、これは演技で、素のマギー・スミスさんはかくしゃくとされているようです。私はこれまでマギー・スミスさんについて何も知らなかったのですが、家族はよく知っていました。「天使にラブ・ソングを・・・」や「ハリーポッター」に出演されていて、ずい分前から知っていたと言います。私が突然マギー・スミスさんに飛びついたのには訳があります。姉の幼稚園の先生にどことなく似ておられるのです。私は担任してもらっていないのですが、大好きでした。その先生とは親戚づき合いのように親しくしていました。婚家に一人娘を残して出てこられた先生は、独身で教員生活に没頭されていました。兄や二人の姉と私、私達四人の兄弟にとっては、母の妹のような存在でした。若くて美しい先生は、私達のあこがれでした。その先生にどこか似ているところを感じて、私はマギー・スミスさんが大好きになったのです。現役で八十二歳の今も、女優の仕事に情熱的に取り組まれています。彼女の生き方にも惹きつけられます。三本のDVDをレンタルしたのですが、一日一本ずつ観ることにしました。まず始めに2013年の「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」を観ました。 
男性三人、女性四人の、計七人の高齢者が、イギリスからインドへ移住します。マリーゴールド・ホテルは、宣伝とは大違いのおんぼろホテルです。高齢者を勧誘し、終の棲家にしてもらおうとの思惑です。七人それぞれのインドでの暮らしが、面白おかしく描かれています。コメディーのようでもあり、しんみりする人間ドラマであり、誰にも訪れるシニアの暮らしをのぞくようで考えさせられます。

 レンタルビデオ店へ初めて行った私は、あまりの豊富さに圧倒させられました。自分の希望のものがどこにあるのか、探すのに苦労しました。やっとの思いで三本を見つけ、レジへ並んだのですが、私の前のお客さんは、カゴに十本以上入れておられます。シニアのご夫婦です。ビデオをレンタルして、自宅でゆっくり映画鑑賞をするという趣味のようです。こういう趣味も、シニアの楽しみの一つになっていることを知りました。とてもいいことだと思いました。これから私も仲間に入れてもらおうと思っています。