2017年9月18日月曜日

フランスへ(周遊の旅―10 バイユ―)

 バイユ―は、幸運にも戦禍を免れた街です。第二次世界大戦時にノルマンディー上陸作戦の舞台になった海岸から、約10km内陸にあります。大戦後に解放された時、ドゴール将軍が真っ先に演説を行った街で、その広場もあります。




私達が泊まったホテルの前には、ノートルダム大聖堂があり、朝から見学に出かけました。フランスへ来てからたくさんのカテドラルを見た私ですが、いつもその大きさに圧倒され、それぞれの違いについてはよくわかりません。この大聖堂は、美しさに定評があるとのことです。いたるところに彫刻が施されています。聖ミカエル礼拝堂と地下礼拝堂がありました。地下の礼拝堂は初めてで、冷気があり空気が止まっているような重苦しい場所でした。長い歴史の中で人々が祈り願い、救いをもとめた厳かな大聖堂です。





 次に街の観光のシンボルとされる、バイユ―のタペストリーを見に征服王ウイリアムセンターへ行きました。11世紀に作られたもので、長さ70m、幅50㎝の大きさです。亜麻布に色とりどりの刺繍が施された絵巻物です。当時のノルマンディー公ウイリアムが、軍隊を率いて海を渡り、イングランドを征服する様子が、生き生きと描かれています。長い歴史の中で色あせることなく、今に伝わることに感動しました。1066年のヘイスティングスの戦いまでが描かれています。多数の国の音声ガイドが用意されていて、私達は日本語のヘッドフォンをかけて見学しました。館内をじっくり鑑賞してから、中世の面影が残る旧市街地を散策しました。





 14世紀築の館がまだ残っています。中世のハーフティングバー建築というものです。木骨組みの建物で、二階部分が外に飛び出ています。珍しい建物でした。カフェでひと休みしてからホテルに戻り、12時頃チェックアウトしました。




午後はミュージアムからスタートしました。「メモリアル1944」と題されています。第二次世界大戦のメモリアルです。ノルマンディー上陸作戦のコーナーでは、人の名前も顔写真も詳しく展示されています。戦車も大砲もその他の武器も展示され、兵士達の暮らしぶりもよくわかるメモリアルです。戦争のことを後世に伝えるという任務と責任が感じられます。バカンスということで、国内外から子供を連れたファミリーがたくさんいるのが目につきました。








そのあとバイユ―の特産名産、リンゴ酒やお菓子などを買い、パンも買い車でランチとなりました。三時前にはバイユ―を出発しました。


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