2017年9月15日金曜日

フランスへ(周遊の旅―8 モンサンミッシェル)

 サンマロから海岸線に沿って東へ走ります。待望のモンサンミッシェルを目指して走ります。

お昼前には雨も上がり、見晴らしの良い海岸では、海を眺め、ジャージー島はこの方向と書かれた石造の碑があったので、私はその方向に目を凝らして見ましたが、肉眼ではわかりませんでした。でもすぐそこにジャージー島があると思うと、親近感がわきました。海を見ながら走り、岬の灯台のふもとのレストランで昼食を食べました。ポアロは、ムール貝が山盛りの料理を選びました。二度目の挑戦です。とても満足そうです。





崖淵に立つと海の向こうにうっすらとモンサンミッシェルの形が見て取れました。20㎞程離れていると思われますが期待が湧いてきました。


 モンサンミッシェルへは、明るいうちに着きました。ホテルの部屋からモンサンミッシェルが見えています。感動です。ホテルへ荷物を置いて出発です。昔からテレビや写真で見た馴染みのモンサンミッシェルがすぐそこにあります。世界遺産を守るために、いろんな規制がかかっています。ホテル宿泊者の車乗り入れは、許可されていますが、他の観光客は遠くの駐車場へ停めて、無料のシャトルバス、あるいは有料の馬車に乗るか、あるいは徒歩で行くということになります。私達は、ホテルの前からシャトルバスに乗りました。十分に一本出ています。モンサンミッシェルへ向かう巡礼の道には、歩いている人もたくさんいます。シャトルバスが行き交い、二頭立ての馬車も十人ほど乗せて進みます。
 
シャトルバスです

馬車や歩いている人もいます


最初のゲートです。中に案内所がありました。

参道はお店と人がいっぱいで清水坂のようです

修道院への急階段、でも景色が素晴らしいです。

参道はいくつか道が分かれています

真ん中の開口部から石を引き上げたそうです

  岩山に建つモンサンミッシェルの象徴、天使ミカエルが塔の先端で輝いているように見えました。8世紀に礼拝堂が建てられたことから始まります。時代を追って増改築が行われ、11世紀にはロマネスク様式の大聖堂と修道院が、13世紀にはゴシック様式の回廊と食堂が造られました。次第に巡礼地として栄えるようになり、世界中からたくさんの巡礼者が集まります。

資材引き上げの滑車です

最上部の教会ではミサが始まりました。

天使ミカエル(ミッシェル)像が光っています

 今は多くの観光客が訪れる観光名所です。私達は、宗教者でなく観光客として、見学します。それでも不思議ですが、何かを得るような気がします。人間が、人間の智慧を結集させて築きあげたものです。智慧だけではありません。人間の持つ力、行動力、全ての結集です。それも遠い遠い昔にです。感動と感激で胸がいっぱいになりました。周辺は潮の干満が激しく、満潮になるとモンサンミッシェルは海に浮かぶ孤島となります。19世紀に島は堤防で陸地とつながれました。ところが約2kmの堤防が、島周辺に砂州化をもたらし、孤島の景観が損なわれ、周囲の生態系が破壊されるようになりました。そのため、数年にわたる大工事の末、2014年に新しい橋が架けられました。すべての恩恵を受けて、モンサンミッシェルへ行くことができるのです。私達は、時間をかけてすべての場所を見学しました。干潮から満潮に姿を変える海を見ながら、このモンサンミッシェルの地で、レストランのおいしい食事を頂きました。

先ほどの開口部です

上から陸地側を見ると地形がよくわかります。河口に位置しています。

シニアにはきつかった上り道ですが、土産物店をのぞきながら軽い足取りで階段を下りました。何度も何度も振り返りながら、再びここへ来る日はないだろうという思いで、モンサンミッシェルをあとにしました。ライトアップされたモンサンミッシェルを、ホテルから眺めることができました。

街燈が美しい

日本語が併記してあります。

帰る頃には海水が満ちてきました。

西の空には神秘的な光が射しています。

振り返るとライトアップされたモンサンミッシェルが!

翌朝は水に浮かんでいました。


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