アンボワーズ城を見学し、昼食をとってから、十分ほど歩いてレオナルド・ダ・ヴィンチの館へ行きました。我が家は全員が、レオナルド・ダ・ヴィンチのファンです。以前我が家には愛犬が二匹いたのですが、彼らの名前は、レオとナルドです。レオナルド・ダ・ヴィンチからもらった名前です。七年前にイタリアへ旅行した時には、彼の生まれたヴィンチ村へも足を延ばし、博物館を見学しました。今回は彼が住んでいた館を見学できるので、わくわくします。別名クロ・リュセ城と呼ばれるこの城に招かれた彼は、フランソワ1世の手厚い優遇を受け、生涯最後の三年間を恵まれた環境で過ごしました。
建物の中には、彼が研究し手がけた数々の作品があります。彼の寝室やアトリエ、大広間、厨房など、彼が過ごした生活が感じられます。また広大な庭は、かれが散歩しながら思索にふけった場所です。森があり、川が流れ、自然あふれる場所です。レオナルド・ダ・ヴィンチパークとして、子供達も大人も楽しみながら、彼の世界に浸ることができます。彼は、自然を観察して全てを想像したそうです。私達は、館や庭園をゆっくり見学し、ビデオを見たりカフェでひと休みしたり、ショップで買い物したりして、三時間半も過ごしました。
アンボワーズに二泊してゆっくりしたあと、シュノンソー城へ向かいました。ロワール川流域にはフランスの歴史の舞台となった城がいくつもあり、2000年にユネスコ世界遺産に登録されました。全てのお城を見て回ることはできません。私達は、たくさんある城の中から、近くにあるシュノンソー城を選びました。ロワール川支流のシェール川をまたぐように建っています。バカンス真っ只中ということで、お城が近づくにつれ車が増えてきました。お城の前には、広い駐車場があります。たくさんの車が停まっています。チケット売り場には行列ができています。広大な敷地の奥深くに、シュノンソー城が見えています。
プラタナスの並木が長く続くその下を、多くの観光客が行き交います。パンフレットには、「水辺で羽を休める白鳥にたとえられる極めて優美な外観を持つ」とあります。16世紀、財政出納官ボイエの妻が築いて以来、六人の女性が城主として君臨してきたことから「六人の奥方たちの城」とも呼ばれているそうです。私達は、始めに庭園を歩きました。川に沿って広がっています。きれいな形を造り上げいろんな花々が咲いています。フランス式庭園です。
お城の中へ入ると、たくさんの観光客で、順路に従ってぞろぞろと見学します。どの部屋にも絢爛豪華といった趣きがあります。たくさんの人で暑苦しくなってきます。シェール川に架かる長さ約60mの回廊に出て、ほっとしました。川の反対側へも出られます。向こう岸も散策しました。
立派なお城を見るのは素敵です。しかしその中では、女性同士の確執が繰り広げられ、悲しい事実も残っています。人が生きてきた足跡が、歴史となって後世へと引き継がれていきます。お城を見学して感慨深い感想を持ちました。お城を出てから、ショップで買い物をして、お城の前に設けられた憩いの広場で、またまたピクニックとなりました。
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