娘と彼が考えたこの日の催しメニューは盛りだくさんですが、ケーキカットもその一つです。ケーキについて、二人はいろいろ悩みました。知り合いのパティシエに来てもらって、ここで作ってもらおうかとも言っていました。しかし式の当日は皆がバタバタしていて、それは難しいだろうということで、ケーキ屋さんにお願いすることになりました。現代のネット社会を痛感することになりましたが、ポアロがグーグルアースで近くの村にあるケーキ屋さんを見つけました。日本にいながら、フランスの田舎のケーキ屋さんを見つけたのです。ホームページもあります。田舎といっても少し高級感のあるケーキ屋さんです。娘達が式の準備のため、役場やお父さんの家へ足を運ぶ機会があり、その時にケーキ屋さんへ寄って、検討し注文することになりました。当日届いたケーキは、六十人分以上ある大きなものです。かわいらしい色合いのケーキの上には、マカロンものっています。ケーキカットが始まる前には、お皿を持った子供達が早く早くと集まります。素直な子供達の姿は、世界共通です。とてもほほえましい光景です。自然と笑みがこぼれます。8×8で、上手に64個に切れました。フランスの田舎のケーキ屋さんのケーキは、上品な甘さでした。ご馳走をたくさんいただいた後ですが、おいしくいただきました。
おめでたいこの日に集まってくださった人達は、娘と彼の友人達と家族です。総勢六十人ほどでした。残念なことに、娘の親友と、いろいろお世話になっている方が、どうしても都合がつかず出席してもらえませんでした。親友は、娘がフランスへ行って最初にお友達になったアルジェリア系フランス人です。彼女は声楽専攻です。二人は、初めてデュオを組みました。その後、彼女はパリに住み歌手として活動し、世界へコンサートツアーに出かけたりと忙しい日々を送っています。数年前には、日本へも来ています。私達が、娘の所へ行くたびに、会っていますが、今回は七年ぶりに再会することができました。後日、自宅へ招待したからです。お世話になっている方々も来て下さいました。東日本大震災の支援活動を始めた時からの協力者である、日本人女性もその一人です。彼女はフランス在住四十五年以上とのことです。大ベテランです。
ご夫婦で来てくださった方もあります。去年の夏、御主人と息子さんとおじいさんが京都へ来られた時に親しくなった家の奥さんとは初対面です。御主人とは一年ぶりの再会です。奥さんは日本人で、御主人、義父さんはレバノン人です。楽しく賑やかなひと時を過ごしました。娘を介してですが、たくさんの人との出会いがありました。皆さんのいろんなお話を聞くたび、そこにはいろんな人生があり、生きるとはまさにこういうことだと、改めて考える時間を持つこととなりました。
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