我が家の小さな庭に春が訪れました。土筆(つくし)が顔を出しました。四本かたまって伸びてきました。
土筆を見つけると、心がはしゃぎます。子供の頃は、川の堤防堤や田んぼの畦道の日当たりの良いところへ、友達と土筆を摘みに行きました。土筆を見つけては、ワーワーキャーキャー言いながら、誰が一番たくさん採れるか競ったものです。家へ帰って、母に土筆を料理してもらいました。料理という大げさなものではありません。醤油と砂糖での、甘辛炒めです。春を先取りしたようで、子供心に嬉しくて春の味として記憶に残っています。遠い遠い日の記憶です。大きくなってからは、土筆を食べた記憶はありません。土筆を見ると、その記憶が鮮やかによみがえります。たった四本の土筆ですが、我が庭に顔を見せてくれたのが嬉しくて、感動しています。「春が来た春が来た来た我が庭に」と、歌っています。
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