先日久しぶりに三重県伊勢市へ車で行ってきました。伊勢神宮で有名です。去年五月に行われたG7伊勢志摩サミットの時には、連日話題に上がっていました。各国首脳を安倍総理が案内し、参拝した伊勢神宮には外宮と内宮があります。私は子供の頃から、祖母や父や母のお供をして何度も行っています。結婚し子供を連れては、数回行っています。内宮では「おはらい町」という参宮道が賑わっていますがここ外宮前も今回の遷宮で駅から外宮まで参宮道が整備されずい分きれいになっています。
外宮参道として整備されています |
昔ながらの旅館も健在です |
新しくできた駅前の名品街 |
外宮正面 |
今回は外宮だけお参りしました。前回はいつ頃行ったのか、記憶は定かではありません。キャッチフレーズは、日本人の心のふるさと伊勢神宮です。長い歴史を感じながら、玉砂利を踏んで参拝するのは、気が引き締まります。森林浴をしているような、大自然の中です。気持ちも新たになり、時々はお参りしようと思いました。
お参りの後、最近できた「せんぐう館」を見学しました。神宮の歴史や、遷宮行事について展示がされています。一番大きなホールには外宮正殿の原寸模型があり、定時には係の方が説明をしてくれます。実物の正殿には近づけないのでこの近くで見るとずいぶん大きなものです。「せんぐう館」は鳥居のすぐ南側にあるまが玉池という大きな池に面して建てられているので休憩所としてもいいロケーションです。
今回の伊勢行には、もう一つ理由があります。知人から聞いた情報です。今は亡き小津安二郎監督が若かりし頃に通った洋食屋が、今も経営されているとの情報です。知人一族は医者をされており、お父さんも医師でした。お父さんは、伊勢の高校で小津安二郎監督と同窓で交流があったとのことです。小津安二郎監督は、学生の頃に友人らと皆でその洋食屋へ通い、近くにあった映画館へ行ったそうです。知人は子供の頃から父に連れられて、その後も家族と共に、現在もよく行かれているそうです。「老舗の洋食屋、小津安二郎監督が愛した洋食屋、絶品の味、ぜひ行って下さい」と、知人に言われ早速出かけたのでした。電車利用なら、伊勢市駅で下車し、銀座新道商店街を通り西方向へ歩きます。創業は大正三年で、現在の店主は四代目です。知人のお勧めは、タンシチューとハヤシライスです。私達は、タンシチューとビーフカツをいただきました。初代からの味を守り続けてきた店主の想いがこもっています。少し濃厚な本物の洋食という感じです。昨年テレビ番組「ニッポン百年食堂」に出たとのことで、その写真や記事を見せてもらいました。番組の副タイトルは、「人情美味遺産!」と書かれていました。
いろんなお話をして下さった店主の、気さくなお人柄が伝わってきます。お店の名前も素敵です。福を開く「開福亭」です。お店は小さく、全部で20席ほどです。百年を超えてのお店の存続は、本当に立派だと思いました。知人、友人にも紹介したいと思います。これからは家族でちょくちょく寄せてもらいたいと思います。
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