昨日のブログに書いた姜尚中氏が話された言葉
「すべてのことには時がある」
「自らの逆境を広い視点で見よ」を聞いて、知人の娘さんのことが思い出されました。
知人の娘さんは、教員採用試験を15回も挑戦し続けました。学力、スポーツや芸術などの技能、人柄など申し分ない人です。一次試験は合格しても、何故か採用通知は届きませんでした。大学を出てからずっと講師をされていて、現場の先生方からは「教育の現場では、あなたのような人を待っているのよ」と、言われていましたが、採用通知は届きませんでした。面接する人の目は、節穴ではないのかと思うほどでした。
そんな時、大分県で教員採用試験における不祥事が発覚しました。県の教育関係者たちの子息の教員採用試験において、お金をともなう合格への口利きという不正が行われていたのです。そのニュースを聞いた時「ああ、やっぱり」という印象を受けました。日本の公的な職につくには、昔からその道のやり方があるというのが、巷ではある種の常識みたいになっていたからです。身近な人(市関係)から県関係へ、そして国関係へと蔓が伸びています。大分の事件は、まさに氷山の一角のように思われました。その事件が日本の教育界を震撼させ、その後は少しは清いものになったのかもしれません。
そんな事件のあと、知人の娘さんに合格通知が届いたのです。あきらめないで自分の目標に向かって挑戦し続ける姿に、頭が下がりました。彼女も姜尚中氏と同じく37歳で、やっと定職を得たのです。「本当によかったですね。おめでとう!」
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