2012年5月11日金曜日

「我が友 我がくつ」


あれから もう何年が過ぎたのでしょうか

学生時代 私はこのくつを友に 北の大地を歩きました

リュックを背負って 歩いた道

石ころだらけの道

ぬかるみだらけの道

きれいに舗装された道

いろんな道に出会ったけれど 文句も言わず 一緒に歩いてくれたくつ



広い広いじゃがいも畑の中を通りぬけ

美しく咲くラベンダー畑で立ちどまり

深い感動に 大きな喜びに 浸ったあの時

私の二十歳(はたち)の青春を 一緒に歩いてくれたくつ



ずっとずっと遠くまで まっすぐにのびた道

どこまでもどこまでも 続く一本道

その道のむこうで 私を待っている 何かに胸をふくらませ

ただひたすら歩きました



家を出る時 真っ白だった くつは

いつのまにか うす汚れて 茶色になってしまいました

私の二十歳(はたち)の青春を 一緒に歩いてくれたこのくつ

青春の思い出を 作ってくれたこのくつ

0 件のコメント:

コメントを投稿