2012年5月3日木曜日

心の支え


 私の住んでいる町に、大きな宗教法人があります。三十年前にこの町に新規参入してきた新しい宗教法人です。十年前には大きな立派な支部の建物が建設されました。広大な駐車場を確保し、たくさんの信徒を抱えています。土曜日曜になると、どこからこんなにたくさんの人が集まってくるのかと思うほど、お参りの人々が行列をなして通ります。宗教法人と町の自治会との約束で、大通りだけが参道になっています。私の家の前を、老若男女たくさんの人が通ります。みなさんとても真面目そうな人ばかりです。
 立派な導師の講話を聞いて、日々の生活の指針とされているのでしょう。苦しみ悩みの多い人生を、どう乗り越えて生きて行ったらよいのか、道しるべとなり、心の支えとなるのが、信ずる心だと思います。時代が変わり仏教が葬式仏教と揶揄され、現代人には無宗教が増えていると耳にしますが、人間はそんなに強くありません。自分の心の中に、自分の信ずる何かを持って生きている人は、どのくらいいるのでしょうか。それは宗教だけをさしているのではありません。宗教にとってかわることのできる、自分の心の支えとなる何かです。宗教であれ、それと同等の何かであれ、人間にとって心の支えはとても大切なものだと思います。

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