2012年5月18日金曜日

私の好きなこと


私の好きなこと、それは書くことです。

何を書くのか、本当に何でもいいのです。俳句、短歌、詩、童話、小説、随筆、なんでもいいのです。エンピツと紙があれば、いつでも、どこででも、取り出して書き始めます。お金がかかる趣味が多い中で、最もお金のかからない趣味だと思っています。仕事ではないのでとても気楽です。

何故書くことが好きになったのか、分析してみると、自分はおしゃべりが得意ではないということです。じっくり考えじっくり書くのが、自分の性に合っているのです。じっくり考えじっくりしゃべっていたら、みんなのテンポについていけません。科学技術文明の進歩とともに、人間のしゃべる速さが速くなっていると耳にしましたが、最近のテレビに出てしゃべっている人達の、しゃべる速さには驚きます。機関銃のようです。そんな中に、私のような人間がいようものなら、一言もしゃべらずに終わってしまうか、場違いの所にいる状態で、その場の雰囲気を台なしにしてしまうでしょう。

 おしゃべりな人達が集まってしゃべっているのを見ると、我先にと、しゃべる隙をいつもねらっているように思います。しゃべる「間」の取り合いです。それは戦いです。

おしゃべりの欠点は、口から発した言葉を、消しゴムで消せないということです。人の心を傷つけるような発言も、たまにはしてしまうでしょう。いくら誤っても、傷を受けた人の心の傷は、そう簡単には癒えないでしょう。ひょっとしたらたった一言で、人から一生恨まれることになりかねません。やっぱり人間は、考えながらしゃべらないといけないと思います。

 ドライブ中は、ラジオをよく聞いていますが、ニュース担当のアナウンサーが、私好みの速さで、ニュースを伝えてくれます。誰もが感じるような、一昔前のアナウンサーのテンポです。その話しぶりから、ほのぼのとした人柄と雰囲気が伝わってきます。聞いているこちらも、和みの空間にいるようです。

 昔の人は言っています。

「口は禍の門」と。

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