2018年6月12日火曜日

近所の歴史(木戸孝允)


 近所にある旅館の入口には「木戸孝允邸宅跡」という石の碑が立っています。京都に住み始めた頃にその碑を見たので、そのことは知っていました。先日もっと詳しいことを知る機会があり、歴史が面白くなってきました。
 今年は明治元年から150年の節目の年です。木戸孝允(きどたかよし 1833~1877))は、長州藩(現山口県)出身の政治家で、明治維新の元勲と呼ばれています。幕末には桂小五郎と称し、尊王攘夷運動に指導的役割を果たしました。家の近くのホテルの前には、桂小五郎の像があります、そこは長州藩邸跡です。維新の三傑は、木戸孝允、西郷隆盛、大久保利通を指しています。NHK大河ドラマ「西郷どん」は、西郷隆盛を描いたドラマです。木戸孝允邸宅跡は、公家の近衛家の広大な別邸があったところです。明治以後、公家は東京へ移転し、木戸孝允が京都別邸として購入したのだそうです。現在も残っている木戸孝允旧邸で、木戸孝允は明治10年(1877年)5月に亡くなりました。その際には明治天皇が見舞いに訪れています。
  

 

天気の良い日は障子が開けられています





大きな敷地でしたが現在は分断されています丸印が現存部分です
 

木戸孝允旧邸のそばに、養子の木戸忠太郎が収集した数万点収められている達磨堂があります。明治末期から昭和初期にかけて収集された膨大なものです。起き上がりだるまをはじめ、玩具、日用品、装飾品、書画、ポスターなどだるまに関連するものです。木戸孝允旧邸も達磨堂も見学することができます。

入り口横にあるのが達磨堂

現在は、京都市職員会館が建っていますが、誰でも自由に食事をすることができます。会議室や大広間、茶室もあり借りることができるそうです。私達は、ランチを食べました。気軽に利用できる市の施設が、家の近くにあることを知って喜んでいます。古地図を見る楽しみも増えました。

右の木の奥が木戸孝允旧宅です


0 件のコメント:

コメントを投稿