2018年6月15日金曜日

時の流れ(古川町商店街)


 京都市東山区にある知恩院のそばに古川町商店街があります。かつては東の錦、京の東の台所と呼ばれていたそうです。八坂神社や清水寺など観光名所に近い古い商店街です。歴史は古く、安土桃山時代以前よりあったとのことです。



商店街の北入口は三条通りと交差しています。三条通りはかつての東海道です。京都の表玄関として交通の要点で、知恩院、八坂神社、清水寺への参道として人の往来が盛んだったとのことです。明治以降も繁盛しましたが、周辺居住地域の開発とともに次第に狭められていったそうです。戦後、昭和25年には、商店街として再スタートし、商店街の整備、近代化が進みました。昭和56年には南北約300mの通りの中に、約50軒もの店が立ち並ぶ商店街になりました。私達は、京都へ来た時には時々立ち寄る商店街でした。京都へ住み始めてからは、時々自転車で寄りました。そのたびにシャッターが下りる店が増え始めて、だんだん寂しくなってきていました。そんな古川商店街に最近異変が起こり始めました。京都を訪れる観光客が増えて、ホテル不足となり、民泊、簡易宿泊所が開業されるようになったのです。現在は、いくつも営業されています。
  





古い商店街を維持しながら、新しい時代の変化に順応しています。レトロな商店街が人気を呼び、外国からの観光客が集まっています。モーニングツアーと称して、ガイドが案内する白川近辺の散策も人気を呼んでいます。日本のあちこちにシャッター商店街が増え、商店街が消えていく現代ですが、古川町商店街は、姿を変えながら後世へと続いていくようです。

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