長崎への旅、三日目は、高島への船旅から長崎港へ戻り、港近くにある長崎県美術館でお茶をして、港に面した出島ワーフで食事をして最後の夜を迎えました。
いよいよ旅の最終日、四日目は、駅のコインロッカーに荷物を預けて、三菱長崎造船所史料館へ向かいました。JR長崎駅から専用シャトルバスが出ています。前もっての予約が必要ですまた、工場の中なのでこのバスに乗らないと入れないようです。
港をまたぐ橋の上から造船所の全貌 |
10分ほどで着きました。見学するのは、三菱の歴史を伝える長崎造船所最古の建造物、旧木型場です。造船業形成期の木型場で、鋳物製品の需要増大に対応して、明治31年(1898)に建設されました。工場建物は木骨煉瓦造二階建で、鋳型製造のための木型を製作したそうです。昭和60年(1985)史料館として改装され、長崎造船所の歴史を紹介する展示施設として一般公開されています。技術の進歩を物語る品々や写真等900点余りが展示されています。日本最古の工作機械(安政4年、1857年にオランダから輸入した竪削盤)が展示されていました。広い工場内を係の方が、歴史に沿って説明してくださいます。
すでに役目を終えた尼崎発電所のタービン発電機 |
模型や写真を見て、私が惹かれたのは、歴史に登場する軍艦と歴代の豪華客船です。豪華客船は、まるで大きなビルそのものです。豪華客船での旅は夢です。あこがれです。工場の入り口には、岩崎弥太郎の大きな銅像が建っていました。巨大な会社となった三菱の、礎を築いた岩崎弥太郎の人間像に、大きな関心を持ちました。旧木型場は、赤煉瓦の建物です。昭和20年(1945)8月の空襲や、原子爆弾の爆風にも耐えて、百年を上回る赤煉瓦です。その存在感は大きいものです。魅力を感じます。「見においで」と、人を呼んでいるように思います。記念写真を撮りました。一緒に見学した人は15人ほどで、男性が多かったです。一見の価値は大いにあると思いました。
長崎の近代化遺産として、昨年世界文化遺産登録された中に、三菱長崎造船所には、他にもいくつかの施設がありました。
・小菅修船場跡(日本で初めて蒸気動力を用いたスリップドック)
・第三船渠(日本の造船を支えた、当時東洋最大のドライドック)公開していません。
・占勝閣(長崎港を眺望する由緒ある迎賓館)公開していません。
・ジャイアント・カンチレバークレーン(現役で稼働する、日本初の電動クレーン)公開していません。
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