長崎への旅、三日目は、出島を見たあと長崎港から船に乗り高島へ向かいました。高速船で35分です。途中伊王島へ寄っていきます。私達は伊王島へ上陸しませんでしたが、立派な教会が船から見えていました。
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離島が多い長崎なので港はにぎわっています |
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港を後にして南へ出向 |
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三菱重工の造船所ではビルのような大型客船が建造中です |
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伊王島にも立派な教会があります |
高島には、昨年世界文化遺産登録された高島炭坑(北渓井坑跡)があります。開国に伴い、外国の蒸気船用の石炭需要を受け、1868年佐賀藩がグラバーとともに開発を開始した海洋炭坑です。明治2年(1869)日本で初めて蒸気機関を動力とした高島炭坑(北渓井坑・ほっけいせいこう)が開坑しました。高島炭坑の採炭技術は、日本の炭鉱の近代化の先駆けとなり、後に端島炭坑(通称:軍艦島)をはじめ筑豊や北海道にも伝わりました。
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高島に着きました 高層住宅がまだ残されています |
高島港ターミナルでお弁当を食べてから、高島石炭資料館へ行きました。明治・大正・昭和に渡って長年操業してきた高島炭鉱の歴史を後世に伝えることを目的として、昭和63年(1988)につくられたとのことです。高島における石炭の発見・採炭の始まりは、18世紀初め頃とされています。鍋島家に天明7年(1787)の記録があるそうです。高島炭鉱のあゆみ、技術、高島での暮らしなど、テーマ別に展示されています。模型もあります。たくさんの人が働き、家族も住んで、ピーク時には小学校の生徒が3000人以上もいたそうです。当時の写真もたくさんありました。二階には端島(軍艦島)コーナーもありました。開放された石炭資料館に人の気配はなく、見学客も私達以外にはいませんでした。「戦いすんで夢のあと」のような印象を受けました。
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石炭資料館 無人 無料でした |
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坑口にあった三菱マークだそうです |
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坑内で使った機器類が多数展示されていました |
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海底深く掘られた坑道の模型です |
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岩崎弥太郎の銅像 |
資料館の近くに、岩崎弥太郎の大きな銅像が建っていました。明治14年(1881)三菱の創始者岩崎弥太郎が買い取り、三菱最大の企業として発展してきました。その後、国の石炭政策の変更等により、昭和61年(1986)11月に閉山しました。
高島での滞在時間は2時間なので、高島港ターミナルにあった、かわいいレンタルの電気自動車に乗って島を走ろうということになりました。30分500円です。小さな島なのですぐ一周できます。電気自動車は初めて乗りましたがこのような離れ島にはぴったりだと思いました。
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30分500円とは安いですね! |
始めに北渓井坑跡へ行きました。竪坑は深さ43メートルあります。碑が建っているのでわかりましたが、往時の姿はまったくわかりません。発掘調査から竪坑跡の北側を中心に遺構がよく残っており、煙突跡と思えるレンガ作りの遺構も確認されました。
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当時の写真:真ん中にあるのが上の写真にある立坑のようです |
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最盛期の住宅街の写真 |
次にグラバー別邸跡へ行きました。突き出た岬のように見えますが、昔は島だったそうです。碑が建っていたので写真を撮りました。
時間も迫り、軍艦島が見える丘へ急ぎましたが、あいにくの工事通行止めとなっていたので、その手前で軍艦島の写真を撮り、引き返しました。数年前から話題を集めていますが、世界文化遺産となってからは、軍艦島上陸クルーズもあり、たくさんの人が来ているそうです。
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南に軍艦島(端島)が見えました |
高島を訪ねる人は少なく、淋しい感じでしたが、釣り人に人気があり有名な釣り場となっているようで、帰りは多くの釣り人と一緒になりました。
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2時間後、帰りの船が迎えに来ました |
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