2016年1月15日金曜日

二人のスーパー人間(104歳と103歳)


 先日テレビで、スーパー人間二人の対談を拝見しました。1911年(明治44年)生まれ104歳の日野原重明氏と、103歳の篠田桃紅氏のお二人です。日野原氏は、現在も聖路加国際病院名誉院長をされており、ホスピスにおられる患者さんたちの光のような存在です。著書もたくさんあります。今は亡き父も、日野原氏の本をたくさん読んでいました。常に十年先を考え、スケジュール表は、十年先までうまっているそうです。篠田桃紅氏は、1913年(大正2年)3月28日生まれです。美術家で、著書も出版されています。日野原氏は、クリスチャンであり、今自分が生かされているということに、常に感謝の気持ちを持っているとおっしゃっています。それに対して篠田桃紅氏は「感謝なんて持たないわねえ。もちろん人との関わりの中で、感謝するということはありますよ。でも今自分が生かされているということに感謝なんてしないわねえ」とおっしゃいます。対照的なお二人のお話しを聞いていて、とても面白く、楽しかったです。日野原氏が、十年先までスケジュールをうめているということに対して、篠田氏は「あきれるわねえ」とおっしゃいます。撮影スタッフが「長生きのひけつは何かありますか」と尋ねると、日野原氏は「未来に希望を持つこと。もう駄目だと思ったら駄目ですよ」とおっしゃいました。対する篠田氏は「ひけつなんてないわねえ。私はわがままで、自分のしたいことをしてきただけよ」とおっしゃいました。百歳を超えて、なお現役で仕事をされているお二人がおっしゃることは、すべて真実です。後に続く者たちの希望になります。最後にお二人がおっしゃったことは「老いるということは、楽しいこと、ああいう老いの姿になりたいと、若い人達から言われるようになりたい」でした。

 篠田桃紅さんの著書は、何冊か書店で目にしています。初めてテレビで拝見したのですが「私はわがまま、自分のしたいことをしてきただけ」とおっしゃるこの言葉の中に、百歳を超えても現役人生を送られている理由があるように思いました。ポンポンとハッキリお話しされる篠田桃紅さん、共感を持ちました。篠田桃紅さん、大好きです。この先も、もっともっと現役人生を歩んで下さい。

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