2016年1月5日火曜日

師走の旅(長崎へ-3)

 昨年末の長崎への旅二日目は、旧香港上海銀行長崎支店記念館、大浦天主堂、グラバー園から長崎孔子廟へ回りました。






 
 清朝政府と在日華僑が協力して1893年(明治26年)に建てたもので、日本で唯一の本格的な中国様式の孔子廟です。奥にある博物館は、1983年に中日両国の相互理解と文化交流を目的に新設されたもので、中国国内の博物館が提供する中国国宝級文物を常設展示しているそうです。孔子は紀元前551年、中国の春秋時代に生まれた思想家で、七十二歳で没しました。没後弟子たちによりその教えが「論語」としてまとめられ、儒学の基となりました。釈迦、ソクラテス、キリストとともに、世界の四大聖人として讃えられています。館内に孔子の言葉を書写するコーナーがあり「作品は記念にお持ち帰りください」とのことで、私は「孔子の八徳」を書きました。
「孔子の八徳」(人として守るべき八つの行い)

 考・悌・忠・信・禮・義・廉・恥です。久しぶりに筆で書いて、少し清々しい気持ちになりました。

孔子廟を後にして、山側の東山手洋風住宅群を見ながら急な坂道を歩きました。明治20年代後半ごろの外国人向けの賃貸住宅で、7棟も集中して残っているのは珍しいそうです。オランダ坂を上りきったところにある十二番館は、明治元年頃に建てられたもので、東山手でも最古のものだそうです。ロシアやアメリカの領事館、宣教師住宅として使用され、現在は私学歴史史料館として公開されています。この周辺には明治初年にできたミッション系の学校がいくつかあり三角屋根のデザインが特徴となっています。










  オランダ坂は異国情緒いっぱいです。長崎では、欧米系外国人を「オランダさん」と呼び、居留地時代、外国人が歩いた坂を「オランダ坂」と呼んでいたそうです。オランダ坂を上るのは息がきれます。下りは雨が降ったらすべりそうです。長崎らしさを感じるオランダ坂です。
 そのあと中華街へ出て遅い昼食となりました。長崎へ行ったら本場の長崎ちゃんぽんを食べたいと思っていたので、念願の長崎ちゃんぽんが実現しました。おいしくてスープもきれいに頂きました。この日は一日中歩き、足がジンジンしてしまいました。












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