昨夜見た夢は、不思議なそしてどことなく懐かしいものでした。舞台は、私が生まれ育った実家です。
庭では、たくさんの男の人達が働いています。昔、農家では、稲刈りの後の作業がいろいろありました。いろんな農機具が庭の周囲に並べられ、真ん中にはむしろの上に籾が干されています。男の人達は、あっちへ行ったりこっちへ来たりと、忙しそうに働いています。台所では、たくさんの女の人達が働いています。食事のしたくのようです。今と違ってすべて手作りです。ごはんは、いくつもの大きな釜で、おくどさんで炊いています。野菜を切る音、まぜる音、煮炊きする音、そして女性達のにぎやかなおしゃべりの声、笑い声が聞こえています。台所中に、料理のにおいと湯気が立ち込めています。そして私はどこにいるのかといえば、座敷に集まって話し合いでもしているかのような、何人かの長老の中で、祖父の胡坐へすっぽり入って、みんなの顔を見ながらニコニコしているのです。父や母、祖母、兄や姉達は、どこにいるのか、どこにいたのか、記憶はおぼろげにも出てきません。
いつも夢を見た後に思うのですが、一体夢はどういうふうに構成されるのか、不思議で仕方ありません。人間の脳の中に、膨大な記憶のメモリ-があって、時々夢となって登場するのでしょうか。人間が意識を持って、過去のことを思い出していることがあった時などに、そのことがらが夢に出てくるのは理解できるのですが。無意識な状態の中で、どのメモリ-から飛び出してきて夢を構成させるのかということは、本当に不思議です。夢の中で、笑ったり怒ったり、泣いたりわめいたり、恐怖で悲鳴をあげたりと、夢は面白くもあり、未知の世界のことで、いつか誰かが解明する日が来るのか、わくわくどきどき期待してしまいます。
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