「しなやかなものは、堅いものよりかえって物事に耐え忍ぶものだということ」と辞書にのっています。どんなに強い風にも柳の枝はなびき、風に身を任せているように見えます。一見弱そうに見える柳の木ですが、柔軟なそして強靭な精神を私達に示してくれているようです。
厳冬に立つ柳
寒風になびく柳
古代の中国では、送別の時に柳の枝を折り取り、これを相手に贈る風習があったそうです。「柳」(りゅう)の字の音が、ひきとめる意の「留」(りゅう)に通じるから、また柳の枝は曲げてもすぐにもとにもどるので別れてもまた会えるから、との意だそうです。
私は若い頃から、柳のように生きていきたいと思っていました。長い人生には、楽もあり苦もあるのが、人の営みだと思います。そのすべてを柳の木のように、しなやかに受け止め、ボキッと折れることなく、最後のその時まで毎日を過ごしたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿