冬休みに家族で、岡山県倉敷市にある円通寺を訪れました。円通寺は、越後生まれの若き良寛さんが、長年修行をした曹洞宗の寺で、瀬戸内海を望む小高い山の上にあります。自然の地形や岩を、巧みに取り入れた庭園が広がっていました。近くには円通寺公園と国民宿舎もあり、四季折々の花が見事だそうで、風光明媚なところです。円通寺で修行した良寛さんは、その後全国を行脚して、後世に名を残す僧となったのは、周知の通りです。子供達にもよく知られている良寛さんは、どんなに気さくであったろうかと、その人柄にどんどんイメージが広がります。犬や馬と肩を寄せ合ってほほえむ石仏を見て、こちらもほほえんでしまいました。
源平水島合戦の古戦場や美しい瀬戸内海が見渡せる場所に立ち、家族で俳句を詠みました。義母は長年俳句の同人に入っているので、いろいろヒントを言ってくれて、にぎやかな俄か句会となりました。
冬休みということで、円通寺を訪れる人もなく静かなものでしたが、ヘルメットをかぶった中年男性が、一人静かにお参りされているので印象に残りました。オートバイでツーリングをされているようでした。
円通寺の本堂は茅葺きで、歴史を感じる落ち着いた風情でした。鐘もつかせてもらい、全身をつらぬくよい音を出すことができて、素晴らしい思い出になりました。
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