卵からヒナがかえりました。ツバメの赤ちゃんが五羽誕生しました。あいちゃんのお家の玄関ポーチがにぎやかになりました。フンもするので巣の下に新聞紙を敷きました。お父さんツバメとお母さんツバメは、代わり番こに出かけます。お父さんとお母さんは、エサを取りに行っては巣に戻り、子供たちにエサを食べさせます。お父さんとお母さんが、エサを運んでくると、子供たちは黄色い口を開けて「エサちょうだい、今度は私の番よ」とにぎやかに鳴き立てます。時々、あいちゃんは、ツバメの巣を下から静かに見て観察しました。するとヒナでもフンをする時は、おしりを巣の外に向けてするのです。「何てかしこいのかしら」あいちゃんは、感心しました。
コロが人間のお客さんに、うるさく鳴いても、ツバメの一家は平気の平左です。ヒナたちの合唱とコロの鳴き声で、あいちゃんの家の玄関ポーチは、いちだんとにぎやかです。
あいちゃんが、ツバメの巣を下から見上げると、今まで見えなかったヒナたちの顔が見えるようになりました。ヒナたちは、ずいぶん大きく育ったようです。梅雨に入り、毎日雨がしとしと降っています。雨の合間にヒナたちが巣から出始めました。初めの一歩は巣から庭へ降りることです。五羽のヒナたちが、順番に巣から庭へ降り、短い距離を飛んだのです。お父さんツバメとお母さんツバメは、近くで見守っています。
つづく
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