今、日本列島は最高の美しさで、人々を楽しませています。自然の力が織り成す素晴らしい紅葉は、同じものは二つとない美しさです。桜並木、いちょう並木、けやき通り、とうかえで通り、そしてもみじにうるし、その美しさにうっとりします。
高速道路を走っていると、地味な色合いの中に、ひときわ目立つ赤のうるしが目をひきます。こんなにうるしの木々があったのかと驚くほどです。子供の頃、うるしの木には近寄らないようにといつも親から注意されていましたが、ふとした拍子にふれたのか、兄や姉がうるしにかぶれたことを覚えています。そんなうるしの木が紅葉のこの季節には、まるで自己主張しているかのように、真っ赤な色になります。とても愛らしい赤です。とうかえでの紅葉も色とりどりですが、真っ赤に色づくのもかわいい風情です。
家の近くに楷の木があります。紅葉は今が見頃です。最高の美しさです。楷の木を見ると、何年か前に訪れた岡山県備前市の旧閑谷学校を思い出します。閑谷学校は、岡山藩主池田光政が庶民の教育のために1670年に建てた学校で、特別史跡になっています。そこに中国山東省の孔子廟から種を持ち帰り植えたという楷の木が二本あり、今は大木になっています。この楷の木の紅葉は素晴らしく秋の観光スポットになっています。紅葉を見て感動し、歴史に思いを馳せた場所です。
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