2012年8月8日水曜日

私の好きなことば「のほほんと生きる」


 以前、私が通っていたパソコン教室の名前は「のほほん倶楽部」というものでした。中高年を対象としたパソコン教室です。この名前に惹かれて入学してみると、私の年齢が一番若手で、最高齢は九十歳の歯科医の女性でした。少し離れたところからタクシーを利用して、週一回の教室に通って来られました。九十歳になられても好奇心、向上心、意欲の持ち主で、その方とお話をしていると、親子以上の年齢差がありながら、その年齢差を感じることもなく、こちらが「オタオタしておれないぞ」という気持ちになりました。
 「のほほん」という言葉のイメージは、のんびり、ゆったり、ゆっくり、というような余裕を感じさせる響きがあります。パソコン教室の名前の由来も、きっとそういうところからつけられたのだと思います。人間は年輪を重ねるごとに、若い時よりは、いろんな面で時間もかかり、パッパッとスピーディーに対応するのが、少しずつですが難しくなってくるものです。でも精神面は、徐々に成熟していきます。心に余裕、ゆとりができてきます。若い時は、カリカリ、キリキリ、まるで時間と競争しているかのようですが、自分の能力もまあまあ自覚でき、度量は大きなものになっていきます。
 現代に生きる人達の必需品となったパソコンを使えるようになるため、今の時代を知るため、理解するため、新しいものに挑戦する仲間が集まった、パソコン教室「のほほん倶楽部」でした。
 生きることにおいて、年齢に関係なく「のほほんと生きる」面も大切だと思います。ゴムが伸びたり縮んだりするように、心のどこかに「のほほんと生きる」を、おいて生きていきたいものです。肩の力を抜いて生きるということも、大切だと思います。

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