私は、旅に出るのが大好きです。日常から解き放され、未知との遭遇に胸は高鳴り、ワクワク、ドキドキする時間は最高です。
たくさんのアルバムに、今迄に出かけた旅の記録が残っています。二十歳を超えてから、旅をするようになった私は、友達との旅は、近い所から始まりました。二十二歳の時、夏に初めて北海道へ行きました。男女二人ずつの計四人で、近畿地方から車で出発しました。ポアロ(夫)の友人と私の友人を誘っての、スリルあふれる旅行です。二人の男性は、大学の自動車部に所属していて、運転の腕は磨いています。私の兄も彼らと同様、自動車部に入っていたので、両親は安心したのか、反対せずに見送ってくれました。
車は中部地方、関東地方を通り抜け、栃木県の那須で、一泊目を迎えました。ポアロ(夫)の友人のお父さんが所有する別荘に泊めてもらうことができ、感謝感激でした。次の日は、東北地方を一直線に走り抜け、青函連絡船で、北海道に上陸しました。初めての北海道、気持ちよい気候、はるばる遠くへ来たものだと感動しました。そのあと北海道内を五泊六日で回りました。学生の旅なので、ぜいたくはできません。若者らしい、気持ちのよい旅となりました。帰りは、青森と秋田で宿をとり、日本海回りで帰途に着きました。
今から四十一年前のことです。走った高速道路は、東名だけです。名神と東名はできていましたが、他の高速道路はありません。北海道では、舗装されていない地道を走りました。青春時代の懐かしい思い出です。一緒に北海道旅行したポアロ(夫)の友人は、四十五歳で病気で亡くなり、アルバムに残っている優しい温厚な人柄の彼の笑顔が、忘れられません。
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