今日は8月16日、京都では五山送り火が行われます。昔から、お盆には亡き人達の霊が戻ってくると言われ、16日の夜には帰っていくので、五山送り火で見送るのです。お盆の行事は、先祖の霊(祖霊)を迎えて供養するものです。祖霊は、家の守り神のような性格を持ち、盆の期間中に子孫に迎えられ、もてなされることで、その家に平和をもたらすといわれます。全国各地で、いろんな形でお盆の迎えや送りがされています。ある地域では、キュウリやナスに割り箸で足をつけて、馬や牛のように仕立てます。家へ戻ってくる時は、馬(キュウリ)に乗って早く、帰っていく時は、牛(ナス)に乗ってゆっくりと、そんな思いからのようです。霊がこちらへ戻ってくる時に道に迷わないように「あなたの戻る家はここですよ」と、それぞれの家の玄関で火を燃やし迎え火で迎えます。また霊が帰っていく時には、送り火で見送ります。それぞれの土地、地域に、昔から伝えられてきた風習があり、興味深いものがあります。新盆(にいぼん、人が亡くなって最初に迎えるお盆)に関しては、派手な飾りつけをするなど、その地域独特のやり方があるようです。
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