桂川の川堤自転車専用道を走り出してしばらくすると、ポアロが「寒くて、サドルでお尻が痛くて、上り坂で心臓パクパクし、泣きたいほど」と言います。強行スケジュールを言い出した私は日没までに帰宅せねばと思っていましたが、それは諦めてポアロの体調に合わせて走ることにしました。桂川に沿って走る自転車専用道は、上り坂で向かい風です。気温も下がってきています。川堤から下りることにしました。桂川から少し離れて国道1号線が通っています。車の通行量はすごいものです。それは危険だと考えて、桂川に沿って通る街道のような趣のある道を走ることにしました。家並みが歴史を感じさせます。昔のままの大きな家が続いています。古くて大きな酒蔵がありました。気がつくと伏見区に入っていました。京都伏見区には、大きな酒蔵がたくさんあります。来る時も酒蔵に出会い写真を撮りましたが、ここはそれらの中心地から少し離れた所です。こんな所にも大きな酒蔵があるとは、新しい発見です。
街道沿いにあった蔵元 |
走り始めてすぐに街道のような趣のある道と感じたのですが、この道は大坂から京を結ぶ主要な道、鳥羽街道でした。今は千本通りという名前になっています。鳥羽離宮公園の前にあったコンビニで少し休憩しました。近くに歴史案内の掲示があり「この辺りは戊辰戦争の発端である鳥羽伏見の戦いが勃発したところであり、大阪から鳥羽街道を北上してきた幕府軍に対し城南宮に陣をおいた薩摩軍から砲撃がありもみ合いとなった。」と、自転車でポタリングしながら、古き時代に思いを馳せました。
江戸時代にあった赤池と鳥羽伏見の戦いの立て札 |
国道1号線に面する城南宮の鳥居 |
城南宮道にでて東方向へ右折し1号線に出ました。少し走り名神高速道路の京都南インターで、自転車を押して高架道を上がって1号線を渡り、鴨川に沿っての岸辺を走りました。九条通りからは来た時と同じ道です。夕日が見えています。もうすぐ日没です。夕闇迫る中を、夜桜を見ながら走ります。
三条木屋町まで来るとすっかり夜桜 |
今回の八幡背割り桜を見に行こうというチャリダークラブ遠征は、片道3時間、40キロほどを走る強行スケジュールでした。行きは順調でしたが、帰りは大幅に時間がかかりました。シニアにとって無理は禁物ということを痛感しました。珍道中のような思い出となりましたが、とにかく無事に帰れたことに感謝です。
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