一度は来たかった背割り堤に40分ほどいて帰途につきました。時間は3時40分です。20キロほどを3時間かけて帰るとなると、日没までに帰宅するのは難しそうです。なんとか明るいうちにと気は焦ります。淀川に別れを告げて、桂川河川敷の自転車専用道を北西方向へと走ります。自転車専用道はずい分整備されて、桂川に沿って嵐山まで続いています。以前嵐山近辺の自転車専用道を走ったことがありますが、長距離は初めてです。
川の堤は結構風があります。向かい風を受けてのチャリダークラブです。それに川上に向かっての上り坂です。この日の最高気温は25度で暖かかったのですが、4時前になって少しずつ下がってきています。私の新車(ユーズドカー自転車)には変速はついていません。自分の力だけで頑張らねばなりません。早く早く急いで急いでとペダルを踏みます。だんだん向かい風が冷たくなってきました。そんな中でも大好きな川の流れを見ながらのチャリダークラブは楽しく、歌が出ます。「思えば遠くへ来たもんだ・・・・・」とか、「夕闇の桂川・・・・・」です。気分は解放されて軽やかでルンルンです。向かい風に立ち向かうというのも、人生を思わせます。
ポアロは写真を撮るので、時々途中停車しています。「お先にー」と言いながら、私はミニカーを走らせます。一目散にミニカーを飛ばす私は、すぐ後にポアロがいると思っていたところ姿が見えないことに気づきました。自転車を停めて携帯電話をかけました。通じません。仕方がないので、来るまで待つことにしました。やっと遠くに姿が見えてきました。ちょうどその時、メールの着信がありました。「すぐ行く」とのことです。写真を撮るといってもこんなに時間がかかるとはと、不思議に思っていた私です。やっと追いついたポアロは「寒くて寒くて、サドルのお尻が痛くて、上り坂で心臓パクパクで、泣きたいぐらいになって、途中自転車を押して歩いた」とのことです。大きな体のポアロの口から「泣きたいぐらい」という言葉が出るとは驚きです。その状況を思い浮かべると、申し訳ないとは思いますが笑いが出ます。小さな体の私が、ミニカーを必死でこぐ姿とは、対照的です。服装が悪かったのでしょうか。サドルの形、位置が悪いのでしょうか。重い体重の大きな体が原因でしょうか。とにかく大変な状況になってきました。早く早く急いで急いで帰ろうというのは無理なようです。
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