2018年4月10日火曜日

霊樹大椋


 三重と京都を行ったり来たりの暮らしはずいぶん続いていますが、途中に霊樹としてよく知られている椋本の大椋があります。霊樹大椋と書かれた碑の前を通るたび、久しぶりにまた訪ねてみたいと思っていました。二十数年前に、私達家族は元気だった父や母と一緒に訪れています。県庁所在地津市の西に位置し、伊勢別街道にあります。二十数年ぶりに見る大椋は、一段と老木になっています。








以前は木で支えられていたのですが、今は数本の鉄骨の柱で支えられています。樹齢1500年と言われ、周囲何mもある幹は太く、えぐられたようにところどころ痛んでいるので、樹木医による治療が施されています。高さは18メートルもあり見上げれば首が痛いほどです。その存在感は変わっていません。今は新芽が顔を出し、新しい命が育っています。伝わっている話しとして、嵯峨天皇の頃に植えられたそうです。1100年まえには、すでに周りが9メートルもあったそうです。天然記念物として大切に保護されているとのことです。霊樹と呼ばれる大椋は、地名椋本の名前の由来となっています。昔からたくさんの人を見つめ続けてきた大椋は、樹齢を重ねて霊樹となりました。昨今は人生百年と言われますが、人間の命から考えると気が遠くなるような大椋の樹齢です。霊樹となった大椋からは、不思議なパワーが出ている気がします。大椋の近くには、住民たちによっていろんな花が植えられて、春の賑わいが溢れていました。時々は霊樹大椋のパワーをもらいに訪れたいと思います。







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