2016年3月17日木曜日

大道芸

 先日京都一番の繁華街四条河原町通りの百貨店の前で、面白いものを見ました。全身を真っ白に塗った男性が、ポーズをとってじっとそのままで台の上に立っているのです。たくさんの人が取り囲んでいます。私も興味津々で近くへ寄っていきました。顔も真っ白に塗っているのですが、日本人またはアジアの人ということはわかりました。路上マネキンと呼ぶそうです。美術館で観る像のように、ピクリとも動きません。しかししばらく注目していると、目をパチパチ、口をパクパク、手にも動きが起こりました。見ている人達に歓声が上がります。盛大な拍手も起こりました。

動きません!

まだまだ動きません!

突然ETのポーズでみんなびっくり!

 何年か前にイタリアへ旅行した時のことです。ベローナという町で、初めて路上マネキンを見たのですが、その人は全く動きませんでした。そのうち少しでも動きを見せるかもしれないと思って見ていたのですが、残念なことに、私が見ている間には動きは起こりませんでした。

走っている形で静止しています。ネクタイも空中で
止まっています。京都で半年後に同じ人を見ました。

金色のチャップリン。ずっと動きません!

エジプトのツタンカーメンか?

 イタリア旅行から帰って半年ほど経ったある日、驚くほどそっくりの人が、京都の京極に現れたので、まさかと思い信じられませんでした。しかし絶対ベローナで見た人だと私は思ったのです。カメラを持っていたらすぐ写真を撮って、家族に見せて判断できたのにと残念に思いました。イタリア語が話せたら、ベローナで出会った人かどうか、確かめられたのにと、とても残念に思いました。

 人間が身動き一つしないというのは、どれほどの時間でも難しいと思います。大変な修行を積まれた成果だと感心しました。大道芸の一つ、路上マネキンを見て楽しませてもらいました。

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