東京二泊三日の旅の二日目は、お昼まで文京区を散策しました。従姉妹夫婦と一緒に、六義園(りくぎえん)を訪れました。六義園は、川越藩主柳沢吉保が1702年(元禄15年)に築園した和歌の趣味を基調とする大名庭園です。江戸時代の大名庭園の中でも代表的なもので、明治時代に入って、三菱の創業者岩崎弥太郎の別邸となりました。1938年(昭和13年)に岩崎家より東京都に寄付され、1953年(昭和28年)に国の特別名勝に指定された貴重な文化財です。大都会のまん中で森林浴をしました。歴史を物語るたくさんの高木と四季おりおりの花々が、訪れる人を迎えてくれます。今はハギの季節です。秋も深まるとモミジの紅葉が見事だということでした。
次に江戸期の富士信仰の拠点の一つとなった、富士神社へ行きました。「駒込のお富士さん」の通称で親しまれています。都内にある東京七富士の一つです。「富士講」と呼ばれる山岳信仰に基づく神社で、毎年6月下旬から7月上旬の間「山開き」があり、屋台も出て賑わうそうです。初夢に見ると縁起がよいとされるものを順に並べたことば「一富士二鷹三なすび」は、駒込のこのあたりから生まれたということです。私は「知らなかった、そうなんだ」を連発しました。
その次に旧古河庭園を訪れました。明治の元勲陸奥宗光の別邸でしたが、次男が古河財閥の養子になった時、古河家の所有となりました。戦後国へ所有権が移り、東京都が国から借り受け一般公開しています。洋風庭園と日本庭園の調和が見事です。洋風庭園にはたくさんの品種のバラが植えられていて、有名な人の名前がついているのもありました。英国人コンドルの設計した洋館は、英国貴族の邸宅にならったものです。ずしりと重厚でおしゃれでした。洋館の喫茶室でコーヒーを飲み一休みしました。ゆったりした時間が流れました。グランドピアノが置いてあり、サロンコンサートの案内がされていました。サロンコンサートは広い食堂で時々催されるそうです。
そのあと港区麻布十番へ移動して、少し遅い昼食を食べました。うちのポアロ(夫)が、何年か前に友人の結婚祝賀会で来たお店で、今回案内してくれました。洋食屋ですが名前はエドヤです。こじんまりしたお店ですが、ガイドブックに載っている有名なお店だそうです。私は大好物のハンバーグを食べました。濃厚な味がしました。おいしかったです。
食事のあとは、有栖川公園の前にある輸入食品のお店へ寄りました。近くに大使館がたくさんあって、外国の人が多く住んでいる地域なので、お店の中は国際的でした。土曜日ということもあり、お客さんがいっぱいでした。
最後に広尾の喫茶店へ入り、一休みして、2時間近くおしゃべりをして楽しいひとときを過ごしました。従姉妹夫婦とは、広尾駅前でまたの再会を約束して別れ、ホテルへ戻りました。この日は、一日中よく歩きました。多分7キロぐらい歩いたと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿