十月に入って秋晴れのよいお天気が続いています。散歩していると、どこからか金木犀のよい薫りがしてきました。どこに金木犀の木があるのかと思い探しましたが見つかりません。どうも土塀で囲まれた住宅の庭に金木犀の木があるようです。金木犀は小さな木でも薫りは遠くまでするものです。
私達が初めて自分達の家を持った時のことです。小さな庭にところせましといろんな木々や草花を植えました。楡、もみじ、やまぼうし、さんしゅう、はなみずき、あじさい、さざんか、むらさきしきぶ、なるこゆり、しばざくら、しらん、れんぎょう、ゆきやなぎ、さつき、つつじ、しゅうめいぎく、そして金木犀です。十月になると金木犀は満開になります。来宅された方は、皆「金木犀の薫りは本当にいいものですね」と言って下さいました。植えて一年一年、年毎に金木犀はどんどん成長していきました。そして二十年たつと二倍の高さに成長しました。二十年という歳月はやはり大きなものです。子供達が子供から大人に成長するのを見守ってくれていたような気がします。仕事の関係でその地を離れることになり、早三年が過ぎました。十月になると私達の金木犀を思い出します。あの金木犀はもっと成長し,
たくさんの花を咲かせ、人々を楽しませていることでしょう。
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