私の好きなことの一つに、部屋の模様替えがあります。この趣味は、十代の頃から始まりました。気持ちよい季節には、第二勉強部屋と称し、納屋へ勉強机を置いて、藪の景色を眺めながら、勉強しました。緑の木々と草花と、広く開け放した戸口から入ってくる気持ちよい風に、気分は上々でした。家族からは、面白い子、変わった子と思われつつ、本人は御満悦でした。気分が変わって、勉強の意欲も能率も上がりました。
そして結婚してからのその趣味は、どんどんエスカレートしていきました。整理ダンスやセミダブルベッドまで、一人で動かし、仕事から帰った夫はびっくりぎょうてんです。一人でそんなことができるはずはないと、思ったことでしょう。ピアノで鍛えた腕力は、相当なものです。体は小柄ですが、全身全力を使って、自分のしたいようにするのが大好きで、本当にその通りにしてしまうのです。移り気なのか、何ヶ月か過ぎて落ち着いたと思ったら、また動き出してしまいます。模様替えは楽しいものです。気分が一新します。
子供達が小学生になると、頼もしい助っ人が二人もできて、私は有頂天になり、しょっちゅう模様替えをしていました。子供達も気分が変わって嬉しかったのか、イヤとも言わず、模様替えの相手をしてくれました。
今ふり返れば、よくあんなことができたものだと、我ながら感心します。若さとは、すごいものだと思います。これからは、若い時とは違い、じっくり考え、ゆっくり動いて、一人ではなく、相方と力を合わせて、模様替えをしようと思います。
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