素晴らしい秋晴れのお天気で、家にいるのはもったいなくてサイクリングに出かけました。空は青空、いわし雲がたくさん浮かんでいます。車でスーッと通るのとは大違いで、木々や草花、虫たち、家並みも新しい発見がたくさんあります。サイクリングといっても、本格的なサイクリング用自転車ではなく、買い物に行くような自転車です。
行きの道で早速きつい坂に出会いました。限界ぎりぎりまで自転車をこぎ、そのあと自転車を押して歩きました。息も荒くなり汗ばんできます。ドラマ「水戸黄門」のテーマ曲が頭に浮かんできます。「人生楽ありゃ苦もあるさ」を何度も口ずさみました。いよいよ上り坂が終わりました。そこからは一気に下り坂です。さっきまでのしんどさは吹っ飛びます。ジェットコースターのように、颯爽と風を切って坂を下ります。この気持ちのよいこと。最高です。坂の上りがあるから下りがあります。坂はサイクリングの醍醐味です。
のどかな田園地帯を走りました。里山が広がっています。今、稲刈りの真っ只中で、あっちでもこっちでも家族総出で農家の人たちが作業をしています。面白い光景を見ました。忙しく動き回るコンバインの後をトコトコついて歩く青サギがいるのです。珍しいと思い写真を撮りました。稲刈りが終わったあとの田んぼには、稲わらが形よく並んで干されています。地面には小さな小さなカエルが、たくさんピョンピョン飛び跳ねています。この季節にこんなカエル達を見るのは初めてで驚きました。田んぼのあぜ道では、バッタも飛び跳ねています。里山のふもとの細い道を走ると、どんぐりがたくさん落ちています。子供達が小さい時に、どんぐり拾いをしてこまを作ったことを思い出しました。私は思わずかわいいどんぐりを数個拾いました。枯れかけた彼岸花の群生もありました。コスモスはまだ元気に咲いています。柿の木は、今年は豊作でしょうか。どの木も鈴生りでした。ススキや萩もあります。秋の風情がいっぱいです。
途中に田舎の乗馬クラブがあったのでのぞきました。観光用に手綱をもってもらって馬に乗って馬場を二周するというのもありました。馬は大好きですが今回はパスしました。
帰り道、産地直売所へ寄って、生産者の名前が書いてある、とれたてのいろんな野菜をたくさん買いました。家へ帰って早速栗をゆでて食べました。
サイクリングに出かけ、24キロほど走り、秋の風景を満喫し、秋の味覚を味わいました。