どこかのお寺で目にし、覚えたことばです。
「子供叱るな来た道じゃ」は、小さなミス、些細な失敗を子供がした時に、目くじらを立ててガミガミ、ガチャガチャ叱るのはよくないと言っているように思います。叱るなと言っても、放任し甘やかすのではありません。大事なこと、大切なこと、要所要所では、きちっと子供に教え込まねばなりません。大人が責任と義務と愛情を持って、次世代を担う子供たちを育てなければなりません。大人が何が大切なことなのか、何が枝葉なことなのか、見極める目を持たねばなりません。寛大寛容な子育てが求められると思います。
「年寄り笑うな行く道じゃ」は、年長者を尊び、敬い、愛情を持って接するということだと思います。人間は生まれた時から成長し続け、頂点に達したところから下り坂になります。それは自然の摂理です。子供から青年へそして成年へと成長し、何十年か活動期間が続きます。子供が社会人になり、結婚し親になる頃、定年が近づき身体的にも下降線をたどります。そしてその先には、ピリオドを打つ日が待っています。その日まで誰の世話にもならず、ピンピンコロリと逝けたら幸運ですが、なかなかそううまくはいきません。肉体の老化とともに、いろんな機能の老化が起こってきます。記憶力は低下し、物忘れもひどくなるでしょう。そそうするかもしれません。認知症も起こります。お年寄りのその部分だけを切り取って、笑い者にしてはいけません。一人の人間の全人生を総括的にホリスティックに見なければなりません。そこには寛大寛容な介護が求められると思います。
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