都をどりは、京都の花街、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東、祇園甲部の合同で開催されます。明治2年の東京遷都で京都が衰退し、その繁栄策として明治5年の京都博覧会の余興に企画されたのが始まりで、その後年中行事となり、今では京都の代表的な催しとなっているとのことです。(途中戦争により休演されたこともありました)
終始幕を閉めることなく背景を変えることで、場面を変転させながら進めるという編成です。都をどりは全八景の構成で、春から夏、秋、冬そしてまた春へと、1時間の公演時間で四季の移り変わりを、舞台上で表現しています。今年の演目は「平清盛由縁名所」です。
通されたのは2階桟敷席でした。合計928席ありますが今回の都をどり時は868席とのことで、3階までありますが満席でした。私の席からは、舞台も客席も全体がよく見渡せました。
長唄、地唄、浄瑠璃に合わせて広げられるきらびやかな踊りには、圧倒させられました。三味線のハギレのよい音色はとてもよかったのですが、長唄、地唄、浄瑠璃のことばの意味がわからず残念でした。(固有名詞はわかりますが)
大勢の芸舞妓が出演しますが、主たる役はベテランの人が演じています。有名な人もおられたようですが、私はよく知りません。最後の第8景フィナーレは、総勢約60名の芸舞妓による豪華で華やかな舞いで圧巻でした。
小さい時に町に一つあった○○座という劇場へは、何回か祖母につれて行ってもらった記憶がありますが、それ以降舞台でのライブを見たことはありません。久しぶりに昔の○○座を思い出しました。田舎の○○座とは規模も格も違いますが、大正2年竣工のこの歌舞練場は現在有形文化財登録されており、古い建物です。
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