今日は、ボランティアに行ってきました。お話を聴かせて頂くボランティアです。このボランティアに出会ったのは、十年前のことです。ホスピスや高齢の方々を訪ね、そばに寄り添い、ただひたすらお話を聴くのです。聞くのではなく、心をこめて、全身で耳を傾けて、聴くのです。人間にとって、最も大切なものは、地位や名誉、お金ではなく、愛だと、とらえている私にとって、このボランティアとの出会いは、まさにぴったりのものでした。
人の悩みや痛み苦しみを、お話を聴くというスキルを使って、救うことができるのです。大きな援助となることができるのです。人と人が支え合い、援助し合う。お話を聴くということの偉大な力、大きな魅力に、引きつけられました。
高齢の方々を訪ね、いろんなお話を聴かせて頂くボランティアとして、私は、毎週一回出かけています。回を重ねていくうちに、少しずつ癒されている自分に気付きました。これこそがボランティアの真髄だということも知りました。援助する者、援助される者、という関係でなく、お互いに何かをもらうのです。それは生きる力です。私の親世代の方々に、接しているうち、今まで自分が苦しみとして、苦しんできたことが、何とちっぽけなことに、振り回されてきたのかという考えを、持つことができるようになったのです。人間の強さ、素晴らしさを、教えてもらったのです。
人の数だけの人生があり、皆それぞれ悩み苦しみ悲しみを持って生きているのです。それでも、人間は、それに負けない強さを持っているのです。ボランティア活動を始めたことによって、人との出会いがあり、人生勉強もさせて頂いています。スケールの大きい、懐の大きい人間になれるという未知数の人間。ゴールを目指し、生涯を通して、成長することのできる人間。たくさんの感動をもらっています。
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