先日ブログに書いた「気になる人」に触発されて、今仏教の本を読んでいます。実家も婚家も浄土宗です。父は檀家総代をしていました。父の愛読書の中には仏教関係の本も多くあり、私がもらった本も、宗教・哲学のものが多くあります。選り取り見取りといった感じですが、今までゆっくりとそれらの本を読んでいませんでした。「気になる人」は、五十年前にフランスから来られた方です。パリで親鸞歎異抄に出会い、日本へ行って親鸞さまに会いたいという一途な思いで、大学を出てから来日され、仏教の道に入られたのです。日本人の私でさえ、浄土宗檀家の家に生まれた私でさえ、仏教の勉強をしたことがありません。幼い頃より菩提寺と親しく、葬儀・法事の時には読経も聞き、住職の法話も聞いています。いつも南無阿弥陀仏を唱えています。そんな暮らしの中で、なんとなくわかっているような感じで生きてきました。外国の方が引き付けられた仏教について、遅ればせながらの学びです。外国の方に後れをとってしまいました。今度彼女とお話しする時には、仏教についても話ができるようにしたいと思っています。
以前から気になっていた方に、ご近所さんとして気軽に声をかけさせてもらい、一時間以上も立ち話をしたフランス人女性は、著名人でした。名刺交換もし、長年大学で教鞭をとられていたとお聞きしたので、ネットで検索するといろんな情報を知ることができました。昭和五十七年と五十八年に、本を出版されたこともわかりました。早速図書館で借りて一気に読みました。
四十五年前に書かれた短編ですが、哲学的、仏教的な彼女の心情があふれています。私の心の中で、気になる人がもっともっと膨れ上がり、以前にも増して気になる人となってきました。彼女との出会いは、自己成長につながるかもと期待しています。
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