世界中の既婚男性の願いは一つ「お前百までわしゃ九十九まで」と、昔から言われていますが、そうでない発言を初めて耳にしました。発言の主は、画家熊谷守一(くまがいもりかず1880~1977)です。先日ポアロが友人たちと、没後四十年熊谷守一展を見に出かけました。神戸の香雪美術館で開かれています。
ポアロが持って帰ったパンフレットを見ると、画家熊谷守一のユニークな人間像を知ることができました。富裕層の出身でありながら、持ち前の芸術家気質を貫き、貧乏生活を送り、画壇の仙人と呼ばれたそうです。六十歳までは、不遇の人生でした。友人の援助を受けながら、絵筆を握り続け、六十歳から画風を少し変えて少しずつ認められていきました。七十歳頃には絵も売れるようになり、九十七歳で没するまで、生涯現役で絵を描き続けました。猫を描いた作品が多いそうですが、どの猫も見る者の心を和ませてくれる絵です。ほんわかといった雰囲気です。今回私は没後四十年熊谷守一展には行きませんでしたが、東京都豊島区に熊谷守一美術館があるとのことなので、東京へ行った時に寄ろうと思います。パンフレットを見てファンになりました。
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