三重県松阪市から尾鷲市への国道42号線を走り、度会郡大紀町大内山を目的地として出かけました。世界遺産となった熊野古道が近くにあります。酪農が盛んな旧大内村は、大内山牛乳として東海地方では有名です。三重県内の小学校の給食では、子供達に愛飲されています。直営のショップ「ミルクランド」は国道沿いにあり、店の前を通る時はいつも立ち寄っています。新鮮な牛乳やソフトクリーム、シュークリームなど、お気に入りがたくさんあります。今回は、このミルクランドを目指して、私の運転練習のために出かけました。
東京に住んでいた頃は、保谷市(現在西東京市)から武蔵野市吉祥寺まで、娘のレッスンのために車を運転したことがあります。東京で車を運転することなど予想もしていませんでしたが、足を捻挫して歩くのに不自由したので、やむなく運転することにしました。不思議なもので、慣れるとできるものでした。自信もつきました。ポアロが単身赴任で東京にいた頃は、娘や愛犬を乗せて、七人乗りのワンボックスカーで、東名高速を走り東京高井戸まで運転しました。今振り返れば何と無謀で怖いもの知らずだったのかと、我ながら驚いています。普段はほとんどポアロの運転で、私は助手席に座っていますが、「運転交代」と言われれば、交代要員として活躍します。学生時代に自動車部に在籍していた彼は、私が運転すると眠気も吹っ飛ぶようで、急遽指導教官になります。久しぶりの運転です。集中しハンドルに命をかけての運転は、心地よい疲れをもたらせてくれました。
高速道路とは違い、そこに住んでいる人達の暮らしを感じながら一般国道を走るのは、私は大好きです。ちょうど桜は満開です。帰りには、大内山川の両堤の見事な桜並木にひかれて、立ち寄りました。大内山川は、三重県中南部を西東に横切る、宮川最大の支流です。延長約40kmの一級河川で、大紀町を南西から北東に流れて本流宮川に合流します。桜並木の下を散策して、写真を撮りました。
大内山川桜並木の近くに、大蓮寺という曹洞宗のお寺がありました。お寺の隣には役場の支所があり、その前に立派な枝垂れ桜があり、多くの人が立ち寄っています。樹齢百五十年とのことです。少し散り始めていました。
熊野街道をまたいで咲いています |
大蓮寺は別名「花の寺」と呼ばれ、たくさんの色とりどりの花が咲き、境内を飾っていました。お寺の中を散策しました。裏には山が迫り、椎や樫は樹齢数百年とのことです。椿も立派でした。私達に続いて中高年の人達が続々と入ってこられました。大蓮寺は、北畠家臣の山崎家開基による1569年開創とのことです。
私達は何も知らず、桜に導かれて立ち寄っただけですが、どこの土地にも名刹があり、歴史があり驚きます。そのお寺の前には熊野街道が通っています。街道と聞くと行ってみたくなる私達ですが、それはまたの機会にということで、帰路につきました。
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