二日目は長崎の南エリアを散策しました。この地区は港に近く明治時代には外国人の居留地となっていました。旧英国領事館の前を通り、旧香港上海銀行長崎支店記念館を訪れました。明治37年(1904)の築で大型洋館です。かつて大浦海岸通りには大型の洋館がずらりと並んでいたそうです。
旧英国領事館 |
次に大浦天主堂を訪れました。私は五十年前に高校の修学旅行で来ています。教会をバックに階段で記念撮影をしたことを懐かしく思い出しました。教会の中へ入りました。日本最古のゴシック建築様式の教会で、国宝になっています。250年以上潜伏していたカクレキリシタンが信徒告白をした、信徒発見の舞台です。敷地内には、旧神学校や大司教館があり、明治期の西欧建築にふれることができました。
国宝 大浦天主堂 |
神学校 |
次にグラバー園へ向かいました。ここへも五十年前に修学旅行で来ています。昔は無かったエスカレーター、動く歩道で上へ上がり、順に見学しながらメインの旧グラバー住宅を目指しました。グラバー園には長崎市内から移築した洋館であるオルト邸、リンガー邸、三菱ドックハウス、スチイル記念学校などがあります。グラバー園の中心となっているグラバー住宅は、1863年に建てられた現存する日本最古の木造洋風建築です。今年7月に世界遺産に登録されました。
トーマス・ブレーク・グラバー(1838~1911)は、スコットランド出身で、1859年の安政の開港と同時に来日し、造船、採炭、貿易業を通して日本の近代化に貢献しました。幕末の激動の時代には、薩摩藩士らの英国留学を支援し、若い志士たちへ多大な援助をしました。維新以降は、経済人として近代技術の導入に大きな貢献をしました。日本人女性ツルと結婚し、その息子はわが国初のトロール漁業の導入をし、日本の水産振興に貢献しました。
リンガー邸 |
私達はグラバー園に3時間も滞在し、ゆっくり見学ができました。園内にはいろんな花が植えられており、心を和ませてくれます。春にはチューリップ、6月にはアジサイが満開となることも写真を見て知りました。グラバー園からはどこからでも長崎港や向かいの稲佐山が見え大満足でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿