以前忙しく三都物語の日々を過ごしていた私達は、現在は二都物語の暮らしです。ポアロ(夫)は、京都での仕事が少しあり、まだ完全なリタイア暮らしではありません。月に数日は私のふるさとで過ごします。
「ふるさとは遠きにありて思うもの」と、いつの頃からか記憶していますが、ふるさとを離れ遠くからふるさとを想う気持ちは、ふるさとを美化し理想化してしまうのかもしれません。ふるさとへの想いは永遠であり、ふるさとは私のあこがれです。
実家の横に小さな家を建てたので、なじみのある木々をいつも見ることができます。その木々たちは、たくさんの人とともに時を過ごし、たくさんの人を見送ってきました。そしてこれからも見守り続けていくことと思います。その木々たちを、いつも私は感慨深く見上げてしまいます。
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家の窓から小川越しに藪が見えます |
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タイサンボクが毎年5月に大きな花をつけます |
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毎年5月にはタケノコが顔を見せます |
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竹やぶの近くには柿、枇杷、栗など父が植えた果実類 |
家の守り神と伝えられてきた大クスは、樹齢三百年ほどです。人間の命よりも長い長い命を持つ木々には、精霊が宿っていると私は思っています。その木々たちに対して、私は敬いの気持ちを持って、いつも見上げています。はるか彼方へ続いていく、まさに自然界の悠久の命です。
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20m以上ある大クス |
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毎年カラスの子が巣立ちます(右端を飛んでいます) |
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