ゴールデンウイークには、遠出をせずにプチトリップを楽しみました。三日目は淀城跡を訪ねました。三月の末に自転車で京都八幡背割り桜を見に行ったのですが、その時に淀城の近くを通りいつか行ってみたいと思っていました。思いのほか早く実現することになりました。古地図ではとても広い淀城ですが、残っている淀城跡は、かつてここにお城があったということがわかる程度のものでした。面積的には実際の何分の一でしょうか。
今は公園になっています。石垣もあります。お濠もあります。市民のために東屋が建っています。囲碁でしょうか、将棋でしょうか、シニア男性が何人か集まってされていました。碑があり歴史が書かれていました。ゴールデンウイークということで、歴史の好きな男性や、カップルなど何人かは来られていました。淀城は、豊臣秀吉の側室になった淀君のために、秀吉が建てたものです。織田信長の妹、お市の方の長女が淀君です。側室とはいえ太閤殿下の寵愛を受けて秀頼の母になり、大坂城落城とともに散りました。多くのドラマに登場しているので、誰もが知っている淀の方です。
淀城跡のそばを京阪電車が通っています。私達が仕事で大阪へ通っていた頃は地上を走っていたのですが、今は高架線になっています。以前は車両から石垣を見上げたのですが、今はお城と同じくらいの高さを走っていきます。古城に立つと、懐かしい歌「古城」が思い出されます。「松風騒ぐ丘の上 古城よ独り何偲ぶ 栄華の夢を胸に追い ああ仰げば侘し天守閣」ずいぶん前に大ヒットした歌です。天守閣もなく、かわいい城跡となった淀城ですが、昔の栄華が頭の中に胸の中によみがえってくるような気がします。歴史の悲しみが心に染みました。
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