2018年5月1日火曜日

別世界(桂離宮―2)


 二時半からの当日分参観を申し込み、車で10分ほどのところにあるショッピングモールで昼食をとり、時間まで買い物をしました。二十分前に集合とのことで、ちょうど良い時間待ちでした。桂離宮は、京都の中心地から西方向にあります。総面積は約6万9千㎡余りです。17世紀の初めから中頃までに、八条宮初代智仁親王と二代智忠親王によって造られたもので、江戸期の日本庭園として最高の名園といわれているそうです。お寺や御所の高い築地塀と違い竹垣の塀が別荘という雰囲気を出しています。



今回のガイドの方は、超ベテランと思われる男性の方でした。独特の節回しでよく聞こえる大きな声で説明されました。私達の癖で、いつものことながら皆さんの最後尾でついて回りました。集団の最後には宮内庁の方が付いておられます。11のポイントでの説明がありました。印象に残ったのは、茶室がいくつもあることでした。






桂離宮の中枢をなす高床式の御殿はとても広く、そのそばを通って参観できるとは驚きでした。





桂離宮の庭園は、回遊式庭園です。池がいくつもあり、立つ場所によって目にする姿は変化します。州浜は、灯籠を岬の灯台に見立てて海を演出し、その先の中島と石橋のつながりは、天の橋立に見立てたものと言われているそうです。 






桂離宮全体では、もみじが多く桜は少なく、今の時期はどうだんつつじが満開で、燃えるような赤が新緑の中で際立っていました。もみじの季節は最高の眺めで、参観希望者が多く簡単には見れそうもないようです。参観ツアーは一時間ほどで終わりました。この日の桂離宮参観は、宮中の雅な暮らしを想像させてくれる、素晴らしいひと時でした。別世界を垣間見たような感じでした。

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